突然の別れ。彼は「ごめん」の3文字でごまかして、理由を語ることから逃げた。柔らかくなるまで保冷剤を目に当てて、二重幅が変わっちゃうくらいに泣いた。これはそんな主人公が前に進もうとするお話。
ひとつの恋がたったの一言で終わる。未来を信じていた恋人たちにとって、それはまさにこの世の終わりに等しい宣告です。アタマが真っ白になって考えられない、理由も判らずに泣くしかない。この作品にはそんな切ない気持ちが沢山収められています。あまり体験したくはないことだけど、人生にはそんな日もあるものです。でも、時の流れは全てを癒してくれるものですから。主人公の立ち直る過程が丁寧かつリアルに描かれている所が最高でした。春は出会いと別れの季節。気持ちが沈んでしまった人にこそ読んで欲しい、爽やかな人生の教訓。ピュアな恋物語をお探しの貴方へ、是非!
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