概要
俺という生き物は、この世の何ものにも代え難い。
性癖小説選手権参加小説です。
尚性癖ではないのですが近親間の性暴力描写があるので苦手な方はお気をつけください。
性癖:ヤクザと殺し屋
性癖:父親
尚性癖ではないのですが近親間の性暴力描写があるので苦手な方はお気をつけください。
性癖:ヤクザと殺し屋
性癖:父親
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!あまりにも壮絶で凶悪なイノセンス
地獄のような家庭環境に生まれた、顔の良い少年のお話。
壮絶かつ凶悪な現代もののドラマです。何が壮絶ってもう主人公の生い立ちが……。
およそ生き地獄と呼ぶにふさわしい家庭環境から、救われる……といってはニュアンスが違うのですけれど、とにかく人間らしい生活を取り戻す物語。
男と男の関係性、というか、男から男への憧憬・情愛・執着のようなものが描かれており、そういうのが好きな方には自信を持ってお勧めできる作品です。たまらんやつでした。
好きなのは主人公の顔が良いところ。
もっというなら、その「顔の良さ」の使われ方であったり、主人公の自覚の仕方であったり。
この「顔が良い」という…続きを読む - ★★★ Excellent!!!性質の深化
名も持たず性奴隷のような暮らしをしていた少年がヤクザと出会い自分の価値に気づきアウトローの世界で成長していく、言わばシンデレラストーリーのロジックです。少年は埋もれた原石であり出会いによって磨かれるわけですが進んだ道を思えば一般的な幸福感からは逸脱したものです。その価値は少年自身にしかありません。そもそも成長というよりは持って生まれた性質が深化したというのが正しいのでしょうか。暗部のカリスマ的なキャラクター造形からは大塚さんのご趣味を垣間見た気がします。
今作は以前に大塚さんが書かれた作品との繋がりがあり、それらを読まれてから、或いはこちらを読んで他を読まれるとまた感想も違ってくるかと思い…続きを読む