若い男子と、既婚っぽい年上女性の、おそらくデート中のちょっとしたひと幕。 おおよそ紹介文に書かれている内容、そのイメージの通りのお話です。 主人公の男の子が好き。 左手薬指の指輪にずっと悶々とする様子といい、それをお願いして外してもらおうとするところといい、この拗ねてる感じがもう本当に、もう……! およそ600文字のワンシーンなのでサクッと読めます。 本当によくわからんこと言ってぶっちぎっていく彼女といい、なんだか不思議な爽快感のあるお話でした。
アフターヌーンティーにやって来たカフェで隣の席の会話が聞こえてきてしまった時のような気持ちになりました。一体全体、何についての話をしているのかよくわかりませんが、大塚さんが紡ぎ出す小気味よいやりとりが声に出したくなりますね。この二人の関係はこれから新しい局面を迎えるのか、それとも現状維持なのか気になるようなならないような笑ちなみに、大塚さんの話に出てくる海のイメージですが、真夏の海で海水浴ではなく、冬に人気のない海で寒さに震えている登場人物たちが目に浮かびます笑