知恵と勇気をもらえるインタビュー

半年近く前に読んだインタビューだが、当時は自分がカクヨムに参加したばかりで、この内容のすごさがよくわかっていなかった。

今、改めて読んで、カクヨムの利用について、賢いやり方だったことに気付かされる。一つの方法として悩める書き手は参考になるはずだ。

特に自分も非ラノベ系のマイナー歴史モノでカクヨムコン8に挑戦したため、逢坂氏の抱いていた不安や違和感にはとても共感できる。レベルは違うけれども。

今もなお、多くのWeb小説の書き手が「迎合するか」「独自を貫くか」で迷っている中、氏の「公募に照準を合わせながら、上手にWebの反応と付き合う」は一つの解の提示に見えた。救いに聞こえる。

また公募を目指さない人でも「誰が何を書いても怒られない」は、全くその通りであり、楽しんで書くことが、誰かの新しい需要に繋がる、美しい循環を描いてほしいという希望のインタビューに見えて、心に残る。

一方で、自然とWeb小説が読者欲しさに「今の主流」に向かって収斂していくのは避けられない事実で、その中で、いかに「次世代の主流」を救い上げるか、Web小説システム側の未来も考えさせられるインタビューだった。

当時の『同志少女~』にどれくらいの☆や応援がついたのか、知らないのが残念だが、「意外と見てくれる人がいた」ことが、カクヨムの良心なのかもしれない。ならば慌てて今から無理に転生しなくても、未来はそう暗くない気もしてくる。

とりあえず、今は書くことを楽しむことにするか。

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