少女は戦艦を駆り、空を翔ける!

帝国と王国が戦争を続ける世界。
主人公の少女オリヴィアは、不本意ながら帝国の新戦艦、ヴァルカンドラの艦長に就任する。
しかし、ヴァルカンドラはその演習飛行中、思いがけず実戦に巻き込まれることになる。

精神感応力で操作する戦艦という設定にわくわくしました。そして、緊迫感のある戦闘描写は圧巻です。
また、そういったSF要素だけでなく、人間ドラマも魅力的です。
まだ年端のいかない少女の肩にのしかかる重圧。年上の大人だけのクルーの中に放り込まれて、艦長としての責任を果たさなければいけない、人に頼ってはいけないと考えるオリヴィアが健気で切ない。
そして、国が抱える問題、戦争が落とす陰。重厚な世界観が胸に迫ってきます。

ヴァルカンドラと彼女がどのような道を歩んでいくのか、続きが楽しみです。