冤罪により国を追われたウォルフ。吹雪く雪原で倒れた彼は、主を亡くした機械仕掛けの少女人形フレドリカと出会いました。
彼女の新たなマスターとなり、更に先へと逃亡を続けます。
異国の地で協力者を得て、知己とも再会し、順調に思えた旅路。
しかし待ち受けていたのはシビアでダークな展開。心を抉られる理不尽に、それでも彼らは立ち向かわなければなりません。
世界観、設定が非常に細やかに作られており、作中の技術にも説得力を感じました。
過去の輝かしさと、現在との落差。サブキャラ一人一人も背負う深いドラマ。登場人物の揺れ動く感情が高い文章力で書かれており、読者も深く共感する事ができます。
読み応えのある重厚な物語です。