奇想、競う

 奇を冠する言葉は、珍しいものを指す言葉として多く活用されております。
 奇を衒うつもりがなくても「奇」を多用すると、なんだか奇怪な印象を抱き奇妙な感覚がエンドレスになったところで本題です。

 本作は、そんな奇才によって紡がれた物語の数々です。
 好奇心旺盛な私は、この世界観にすっかり引き込まれてしまいました。

 作者様は『日常とファンタジーの境界が曖昧な物語』をテーマに創作されています。
 日常もファンタジーも共通するのは奇妙な世界。事実は小説より奇であり、ファンタジーは奇譚なのです。
 競うように紡がれた、珠玉で奇抜な物語の数々に、私も独自な奇想を浮かべ妄想癖が加速しています。

 幸いなことに、現時点で本作は連載中です。
 本作に出会えた奇跡に感謝しつつ、これからも奇想天外な物語を心待ちにしたいと思います。