終章

終章 ?

『彼女』は、いつも独りだった。


 孤独に生きた、孤独な化け物。

 孤独だったから、『愛』を知らないまま。

 孤独だったから、『心』を知らないまま。

 彼女は生きてきた。

 ただ、これだけは理解していた。

 独りとは、寒い事なのだと。

 それを自覚した瞬間、彼女は涙を流したという。

 それが、彼女にとって、大きな変化だった。


 彼女――


 エリーナ=ユースティア=ヴァルシュデイトに、家族ができるのは、また、数百年後のお話……。

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ラスト・ブラッド~リータスベルの吸血鬼~ KaoLi @t58vxwqk

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