彼が少年の頃に見た幽霊のような傷痍軍人が、今、私達に語りかけてくるもの
- ★★★ Excellent!!!
戦争という難しい問題、何が正しいか分からない問題に対し、読めば引き込まれて大切な事を教えられている、そんな素晴らしい作品だと思います。
答えは出せなくても逃げずに考え、言葉にする事の大切さを感じ取れます。
こうした戦争体験が風化されてしまう事こそが本当に怖い事。
少女の頃、駅の構内で寝泊まりしている汚れた物乞の人を見て衝撃を受けた事を思い出し、私も登場人物の語りに引き込まれました。