出会いと別れ大喜利
真偽ゆらり
お題『出会いと別れ』
「はい。今回のお題は『出会いと別れ』ということで、まずは何と何が出会ったかを言って下さい。そしたら私が『それで?』と聞きますので、その出会いに対する別れを続けて下さい」
「はい」「どうぞ」
「少年は少女と出会う」
「お、ボーイミーツガール。王道のよくあるやつですね。それで?」
「少女は今彼との別れを決意しました」
「少女は悪女だったの!? 王道どころの話じゃないないですね。炎上しちゃうよ!」
「はい」「どうぞ」
「ジモチーは坐薬と出会いました」
「えっと地元民のことかな? 風邪ひいたんでしょうかね。それで?」
「これで痔とお別れできます」
「痔持ちー!? ……お大事に」
「はい」「どうぞ」
「あなたは異世界と出会います」
「それは異世界召喚されるってことでしょうかね。それで?」
「地球でのしがらみとはお別れです」
「嫌な事でもあったんですかね」
「はい」「どうぞ」
「探偵は事件と出会う」
「ミステリーとサスペンスのどっちでしょうかね。微妙に違うらしいです。それで?」
「依頼人とお別れになっちゃいました」
「それ依頼人死んでません!? とんだ迷探偵ですね。分類はコメディ扱いになりそうです」
「はい」「どうぞ」
「僕は友達と出会います」
「あなた友達いないでしょう? それ、友達と思ってるの自分だけだったりしません? それで?」
「……ぼっちな自分とお別れです」
「と、いう夢を見たんです。でなければ騙されてるのかもしれません」
「はい」「どうぞ」
「男性がガールフレンドと出会います」
「リア充ですかね。それで」
「この世からお別れさせてやりました」
「リア充爆破しちゃったの!?」
「はい」「どうぞ」
「犬派と猫派が出会いました」
「それ出会って大丈夫? それで?」
「彼らは犬猫論争とは既にお別れしています」
「嗜好は人それぞれ。優劣をつけられませんとのことです」
「はい」「どうぞ」
「患者さんがお医者さんと出会います」
「治るといいですね。それで?」
「病気とはお別れできました」
「それ、患者さん……ちゃんと生きてる?」
「はい」「どうぞ」
「幼女がロリコンと出会っちゃいました」
「それ出会っちゃダメなやつ!? それで?」
「お互い『三次元には興味が無い』とお別れしました」
「え、幼女も!? 業が深い……」
「はい」「どうぞ」
「男子学生がエロ本と出会った」
「男の宿命ですね。それで?」
「今までの帰宅路とお別れしました」
「男の
「はい」「どうぞ」
「変態が新しい性癖と出会いました」
「また新しい扉開けたの? それで?」
「古いエロ本とは河原でお別れです」
「犯人ここにいたよ!? あれお気に入りの本だったんだけど!? せめて資源ゴミに出すか買取業者に持ってってください……」
「はい」「どうぞ」
「喪女がホストと出会います」
「貢ぎ過ぎないか心配です。それで?」
「諭吉さんとはお別れです。永遠に」
「あ〜やっぱり……って、え? 『諭吉さん』は源氏名なの!? 病んでましたね。ご愁傷様です」
「はい」「どうぞ」
「五人組ヒーローと新・五人組ヒーローが出会いました」
「劇場版ですね。分かります。それで?」
「VSの概念とはお別れしてます」
「最終的には共闘しますからね。ヒーロー達がいがみ合う姿を子供達に見せるわけにはいけませんから仕方ないですね」
「はい」「どうぞ」
「探索者は這い寄る混沌と出会いました」
「ダイスロール! それで?」
「SAN値とはお別れになりました」
「ですよね〜」
「はい」「どうぞ」
「勇者は魔王と出会う」
「ファンタジーの王道ですね。それで?」
「人類とはお別れです」
「寝返っちゃったよ!? もしかして勇者ってブラックだったのかな。はした金で魔王退治なんてやってられません」
「はい」「どうぞ」
「私はもう一人の私と出会いました」
「願いを叶えてくれるパズルを完成させたとかのキッカケがあったら良かったんですけど、そんなことはありませんでしたね。それで?」
「独りの寂しさとはお別れできました」
「……だったらお気に入りのエロ本捨てないでくれる? 本当は私のこと嫌いなんじゃないんですか?」
「だったら私達一人で楽しく大喜利なんてしません」
「「えへへ〜」」
「さて、そろそろお時間もよろしいようで。
司会進行、回答者どちらも私が主自覚と副人格に分かれてお送りいたしました。
それでは皆さん!
機会があればまた出会いましょう。
それまでしばしのお別れです。
ありがとうございました!」
出会いと別れ大喜利 真偽ゆらり @Silvanote
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます