たとえ嘘ばかりでも、二人は言葉を通して出会っていたのだと。甘酸っぱさが素敵でした。
遅筆なりにヒィヒィ言いながら書いています。
主人公の『僕』は、空き教室の机に落書きを見つけます。それは傷痕と呼ぶべき、悲しい言葉。『僕』は答える。その悲しみを包み込むように。落書きの主は『僕』について尋ね、『僕』は『彼女』のことを聞く。…続きを読む
胸がギュウと切なくなる、そして読み終わった時に一気に呼吸を取り戻すような解放感。そんな読後感を得たいなら、読むべき小説だと思います。
始まりはある昼休みの事。 人に酔って、迷子のように歩く主人公が導かれるように入ったのはひとつの空き教室。 彼はその机に傷痕のように残された一文を見つけてしまう。そこから始まったのは、奇妙な交換…続きを読む
800文字程度ですぐに読み終える。けれど長い物語を読み終えたような余韻が残る。要するに好き。
もっと見る