自尊心

自分よりも馬鹿で、浅はかで、残酷だと思って絶対的に下に見ていた人物が、自分よりも慈悲深いと知った瞬間に自尊心が崩れるシーンは秀逸でした。"慈悲深さ"が決定打になる所に主人公の歪みを感じました。
会話を続かせようとする先生の話し方を"詐欺師のよう"と形容するのには唸りました。穿った見方をする主人公だからこそ捉えられる人の負の部分を感じました。
作者は動画で、ラストは目を瞑ってほしいと語っていましたが、僕はこのラストが大好きです。

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