第二十七章 呪われた勇者

「あはは。マティーニとハゲおっさん。勇者に逃げられてるよー。」


勇者の動向を見ていたジンバックがケラケラと笑う。


「笑いごとじゃないわ。マティーニがキレたら大変よ。」


ホワイトレディはやれやれと呆れた様子だ。


「誰も手をつけられんぞ。」


シャンディガフもホワイトレディに同意している。


「でも、勇者よりによってドール人形の間を選択したし、大丈夫じゃないかな?」


くるりとジンバックが振り返るとホワイトレディが立っていた。


「いいから、2人を迎えに行くわよ。」


そう言って<空間転移>の力で、ジンバックと共にマティーニとジンフィズの元へ向かった。


「コピー人形、今度はドールが大量に必要ね。」


ジントニックが冷静にシャンディガフに言う。


やれやれとシャンディガフは、ドール人形をコピーしだした。


さっきまでは日本人形をコピーしていたのだ。


「日本人形キモいから、てきとーに配置しちゃうよ?」


小柄でショートカットの女の子、<飲酒>のレッドアイがシャンディガフに言う。


<空間創造>の力を持ち、洞窟を作った張本人だ。


自分が作った空間内なら最強にして無敵の存在。


作った空間を自在に操れる能力。


シャンディガフがコピーした人形たちを、<空間創造>の力で洞窟内に配置した。


洞窟攻略の難易度がまた1つ上がった。



ワイ達は洞窟を進んでいた。


ところどころに、ドール人形が現れたが全て無視した。


何でかって?ケタケタ薄暗闇の中を笑うのが気味悪かったからだ。


幸いにもドール人形達は笑ってるだけで、危害を加えては来なかったし、ついてきてもいない。


「薄気味悪いなぁー。」


チラコンチネが後ろをチラチラ振り返りながら言う。


まぁ、気持ちは分かる。


あれはほんとにキモかったもんな。


後を追ってきてないか気になるってもんだ。


「報告。追跡されていないから安心せよ。」


1が淡々とチラコンチネに言うが、自分の目で確かめたいんだよ。


「わ、分かってるよ。別に人形が気になってるわけじゃないから。みんながついてきてるか確認してるだけだから。」


可愛いな!ツンデレか!


「不可解。視線はパーティーの後ろだったと推察。」


「そーゆーことは言わなくていいんだよ。」


1は機械だから気持ちとか感情がやっぱりないんだろうな。


たまに酷いことを言うよな。


「話ハそこまでダ。」


どうやら敵が現れたようだ。


ヘリックスが最後尾から声をかける。


つまり後ろから敵が来るということか。


「前からも来たのだ。」


ダリアだ。


挟み撃ちか。


ケタケタした笑い声からしてドール人形だろうと想像はつく。


「ここは細いから挟まれたら厄介です!」


ワチワヌイの焦る声が後ろから追いかけてくる。


人2人が横に並ぶと、それだけでほぼいっぱいになるほどの道幅だ。


狭いところで、数が多いドール人形に攻められたら、明らかにこちらが不利になる。


しかも狭いから連携が取れない。


「私の魔法もかけ辛いですね。」


パラナの言う通り上手に魔法をかけられないのも辛い。


「前を突っ切ろう。」


ワイが言うと、先頭のダリアとチラコンチネが頷いて前方に集中しだした。



前方の敵はそこまで多くなかった。


無理やりに突破するのも楽だった。


特にダリアとチラコンチネが前方の敵全てを壁に叩きつけてくれているので、ドール人形が起き上がる前に、すり抜けることができた。


「どんくらい追ってきてるんだい?」


ドール人形を吹っ飛ばしながらチラコンチネが訊いてくるが、数えたくもない。


「10や20ではきかないかと…」


タイニーがおおよその数を応える。


「どこかで数を減らさないとじり貧になりそうですね。」


背後に炎の魔法を撃ちこみながらパラナが言う。


洞窟が崩れる恐れがあるので、あまり強い魔法は撃てない。


威力が弱い分、人形の減る数もたかが知れている。


前からの人形が途切れた。


人形の群れを抜けたのだ。


「どうする?突っ走る?それとも応戦する?」


軽く振り返りながらチラコンチネが訊く。


「パラナ、1頼めるか?」


ワイが言うと、2人は無言で頷いた。


「タロー?」


ダリアがまさかという顔をした。


ここで全員が足を止めたら敵の思う壺な気がする。


ドール人形たちは明らかに足止めに来ていたわけだし。


「平気です。数を減らしたらすぐに追いますから。」


パラナが後方に振り返りながら、暴風の魔法を唱えてドール人形を吹き飛ばす。


「解析。敵総数50。」


1が敵の数を正確に解析してくれたらしい。


「ティム。2人を乗せて追ってきてくれ。」


ワイがそう言うと、ティムはぐるると鳴いて1とパラナと共に後ろのドール人形と相対した。


「長耳と機械の心配はいらないよ。あぁ見えてもあいつら強いから。」


チラコンチネが隣のダリアに言う。


「それよりも、アタイらも油断できないよ。」


目の前に先ほどよりも多い数のドール人形がいた。


今度は突っ切る前に捕まりそうだ。


「やつらの狙いは勇者とダリアのはず。ここはアタイとずんぐりむっくりで何とかするからあんたらは先に行きな!」


「私も残りましょう。」


ワチワヌイがそう言って、チラコンチネとヘリックスと共にその場に残った。


「私も戦います。」


タイニーがそう言うのをチラコンチネが拒否した。


「あんたは無理でしょ。意志がない人形相手に幻術なんて効かないよ。勇者とダリアを頼んだよ。」


チラコンチネとヘリックスとワチワヌイが、前方から来るドール人形を壁際に押し込み、その間にワイとダリアとタイニーが走り抜けた。


「長耳と機械!聞こえるかい!こっちに合流してまとめて倒すよ!」


後ろからチラコンチネの声が追いかけてくるが、パラナと1の返事は聞こえなかった。


少し進むと開けた場所に出た。


そこには、つぎはぎ女とダンディーおじさんがいた。



「ねぇモスコミュール。聞きたいんだけどさ。」


ジンバックが声をかけると、モスコミュールは、何だ?とぶっきらぼうに返事した。


「ゼウス様は最初、モスコミュールに勇者を呪えって言ったんだよね?そしたらすぐにマティーニが来て、呪いのぬいぐるみを作れに変更になったわけでしょ?何で急に回りくどいやり方に変更したのかな?」


「俺にはゼウス様のお考えが分からない。そもそも<呪い>の力は戦闘向きでもなく、殺すのにも向いていない。何かをしたら呪うという前提条件が必要だしな。なのに、わざわざ人族を呪いで殺した。どういう意図があるのか分からない。」


ふーむ。とジンバックと2人で考えていると、レッドアイが自分なりの見解を述べた。


「ボクが思うにさ、魔王を倒すために<呪い>の力を使ったんじゃない?魔王に呪いは効かなくても人族には効いた。勇者にも効くかもしれない。そう思わせて交渉するのが目的だったんじゃないかな?」


「なるほど。保険として俺の<契約>の力も使ったわけか。」


カシスウーロンが横から口を挟む。


更にレッドアイが続ける。


「そうそう。でさ、勇者には人族という括りでは呪いが通じなかったわけだ。それが人族限定だったからなのか、そもそも勇者には呪いが効かないのかは分からない。だから次は人形を攻撃したら呪うという方法を取ったんじゃない?それでも効かなかったらもうお手上げだよね。」


「だけど、少しは効いてたよね?」


日本人形の呪いが太郎に効いていたことを思い出してジンバックが言う。


「可能性にしかならないけど、例えば死ぬ呪いは効かないってパターンもあるし、さっきも言ったように人族って括りにならないのかもしれないね。」


指を立てながらレッドアイが自信満々に言う。


どっちにしろ、クマのぬいぐるみに死ぬ呪いがかけられているから、それではっきりする。と付け足した。



開けた場所に2人の<神の軍勢>がいた。


「これはこれは。魔王の娘さんと勇者ではないか。」


ダンディーおじさんが大げさに両手を広げる。


「<豪雪>邪魔しないで。」


つぎはぎ女が前に出たダンディーおじさんに言う。


「今紹介されたように、俺は<豪雪>のジンフィズ。以後お見知りおきを。<災害>チームに所属している。能力は<滑る>力。そしてこちらが<不殺生>のマティーニ。見ての通り、お人形さんを使った力を得意としている。<モーゼの十戒>チームに所属している。」


わざわざ丁寧に教えてくれた。


それにしても…


「チーム?」


「あぁ。勇者君は知らないのか。我々<神の軍勢>は、最高神ゼウス様をトップに、他は横並びなんだがね。派閥みたいなものがあるんだよ。我々は便宜上それをチームと呼んでいてね。チームの種類にあった称号が与えられているのさ。」


ワイの問にも親切に教えてくれる。


「丁寧に教えることないのに。」


ジンフィズの後ろでマティーニがむくれている。


相変わらずジンフィズはマティーニを無視して語る。


「例えば俺は<災害>チームなんだが、君たちが一度会ったことある、カリモーチョも同じ<災害>チームだ。有名どころだと<大罪>チームではないかな?聞いたことないかい?七つの大罪。」


まぁあるけども。


えーと、傲慢とか嫉妬とか憤怒とかだっけ?


「まぁほとんどが魔族との戦争で死んでしまったがね。<兵器>チームなんて全滅だよ。<神の軍勢>最強部隊も魔王の前では無力だったようだね。」


やれやれと首を振っている。


「それでだ!今残っている<神の軍勢>の中では確実に最強であろう俺とマティーニが君たちを倒しにやって来たというわけだ。」


またまた大げさに両手を広げている。今度は頭上を見上げている。


それよりもちょっと待て。


この2人が最強ツートップなの?ヤバくないか?


「タロー。ヤバくなったら逃げるのだ。ダリアが絶対に守るのだ。」


「いやダリア。それはダメだ。逃げるなら一緒にだ。」


ワイの前に行こうとするダリアを止めながら言う。


「泣かせるねぇ。でも安心してくれたまえ。そこで1つ提案があるんだ。勇者君が我々の最初からの望みである、魔王を倒してくれるというのならば、我々は手を出さないと約束しよう。更に奥で戦っている君たちの仲間も助けよう。」


「そんなことできるわけないだろ!」


即答だった。当たり前だ。


「では奥で戦っている君たちの仲間たちがどうなってもいいというのかね?」


少々驚きながらジンフィズが言う。


いや。それもよくないけど。でも魔王を倒すとか考えらんないし。


てゆーかワイにとって敵は神だし。


でもこのまま仲間がやられるのも嫌だな…


「安心しなよ。アタイらは無事だよ。」


後ろから声がした。


おぉ!頼もしい仲間たちだ。


「やれやれ。勇者の仲間は何だか羨ましいな。」


ややボロボロだけどドール人形を突破してきたワイの仲間を見て、ジンフィズが言う。


「本当はこんなことしたくなかったんだがな…人族が死んだのは知っているな?あれが<呪い>の力だということも知っているかな?実はね勇者君…君に呪いがかけられているんだよ。魔王を倒さないと死ぬ呪うなんだが、どうだね?死にたくないだろ?」


またもややれやれと首を振りながらワイに問いかける。


みんなの視線がワイに集まるのを感じた。


ワイは思考が停止した感覚になる。


だって、そりゃ死にたくないよ。カルドン達を見れば分かるけど、呪いは絶対だ。


ワイが逆らえばワイが死ぬってことでしょ?


でも…ダリアのお父さんを殺すことはできない…


チラリとダリアの方を見ると、心配そうにこちらを見てきた。


「タロー。タローが呪いを受けることなんてないのだ。ダリア達魔族が消えればいいならダリアはそれを受け入れるのだ。」


にこりと笑ってきた。


待ってよ。そんなことワイに決められるわけないじゃん!


「あぁ安心したまえ。魔王の娘さんは死ななくても結構だよ?魔王さえ倒してくれれば。どうだね?引き受けてくれるかね?」



「俺は…死ぬのが怖い。死にたくない。」


これはワイの本心だ。


「それでいいのだ。タローのことはダリアがちゃんと守るのだ!」


「ま。勇者が選んだ未来ならしゃーないか。」


ダリアがワイの両手を握る。手が震えている。


チラコンチネはいつも通り両手を頭の後ろに組んでいる。


「いいのだよ。誰しもみな、自分の命が一番大切なのだから。」


ジンフィズが優しく言う。


ダリアの手を離して真っ直ぐジンフィズを見る。


「でも俺はダリアを守るって決めたから!魔王を倒すことはできない!」


やっぱりワイはダリアが好きだから、悲しませることはできない。


これでもワイは男だからな?


「呪いで死ぬんだぞ?」


ジンフィズが目を細める。


「いいよ別に。どうせ死んでいる命。ダリアのために使えるなら本望だ!」


半分やけだ。どうせ死ぬならかっこつけてやる。


ワイは後ろを振り返ってダリアを見る。


「悪いなダリア。結婚するって約束。守れなかった。幸せになってくれ。みんな、ダリアをよろしくな。」


決まったぁー。これかっこよく死ぬコースだ!


「タロー。」


ダリアなんて涙ぐんでいる。


「「…」」


ジンフィズとマティーニは、あまりの状況に言葉を失っているようだ。


「アタイは勇者を見直したよ。生まれ変わったらアタイと結婚してよ。」


チラコンチネがほっぺにキスしてきた。


いつもなら怒るダリアも今回は怒らない。


最期だから許してくれたのかな?


「勇者様…短い間でしたが勇者様と冒険できて嬉しかったです。」


タイニーが懐で涙ぐんで言ってくる。


「エルフ族は、勇者様の勇姿を永劫語り継ぐことを誓います。」


ぺこりとパラナがお辞儀をして、隣のヘリックスも深々と頭を下げた。


「ドワーフ族ハ一生魔族ノ仲間トなることヲ約束スル。」


「犬人族も、ダリア様の命に従うことを約束しますわ。」


ワチワヌイが顔をペロペロ舐め回してくる。


ペットの犬が顔を舐めている感じでくすぐったくて嬉しい。


やっぱりダリアは怒らない。


とゆーか、泣いてる。涙で顔がぐちゃぐちゃだ。


「ダロー。お別れなんで嫌だよー。ずっと一緒にいだいよー。」


泣きついてくる。


そんなダリアの頭をぎこちなく撫でる。


あぁ。死ぬまでずっと女性経験なかったな。ダリアとなら、色んな楽しい未来がきっとあったんだろうに。


胸に顔をうずめたダリアが見上げてくる。


何かを察したチラコンチネ、ワチワヌイ、ヘリックス、パラナ、タイニーが顔を逸らす。


1だけがずっと見てきているが、まぁ機械だしいっか。


ダリアの顎を指でクイクイと動かして、ちょうどいい位置に口を移動させる。


ダリアの瞳が近づくにつれて、心臓の鼓動が早くなる。


ここが戦場だということを忘れさせてくれる。


そのままワイの口とダリアの口が触れる――


お互いの目が大きく見開かれる。


あれ?こういう時って目を閉じるんだっけ?


まぁいっか。ワイ人生最期の人に触れた感触は、ダリアの柔らかな唇だ。


ほんのりしょっぱい味がしたのは涙かな?



「ねぇ。僕たちは何を見せられてるのかな?」


洞窟内の映像を映し出す鏡を見ながら、ジンバックが物凄く嫌そうな声を出す。


この鏡は、レッドアイが作ったものだ。


レッドアイの力を使えば、自身が作り出した空間内でのみ使えるアイテムを作り出すことも可能だ。


ちょうど太郎が呪いを受ける宣言をして、ダリアとキスしたところだ。


「こんなくっさいものを見るためにここにいるわけじゃないんだけど?」


「仕方ないでしょ。でもこれで確定ね。勇者はゼウス様の予想を裏切り、自分の命を捨ててでも魔族を守るつもりのようね。」


ジンバックの後にホワイトレディが言う。


「呪いで死ぬかは不明だが、ゼウス様の言う通り呪いをかける。後はどうすればいいのかゼウス様に聞かねばなるまい。」


両手を組んでモスコミュールが言う。


「ま。私が聞いてくるのが妥当でしょうね。」


そう言ってホワイトレディが洞窟を出るために歩きだす。


「今後どうすればいいのか聞いてくるけど、とりあえず勇者の仲間は全滅ね。後のことは聞いてくるまで待っててね。」


そう言って洞窟を出て行った。



――あれ?ワイ死んでない?


思わずキョロキョロと周りを見渡す。


仲間はみんな戸惑っている。


ジンフィズとマティーニは相変わらず棒立ちだ。


どことなく憐れんだ目で見られているのはきっと気のせいだ。


「えっとさ、こういう言い方はよくないのは分かってるんだけどさ。」


もの凄く言いにくそうにチラコンチネが言う。


分かってる。分かってるから言うな。


「勇者は死なないの?」


言うなよ!


ワイだって思ったよ!


死ぬと思ったからあんな恥ずかしい発言したのに!


「ダ…ダリアはタローが生きていて嬉しいぞ。」


ちょっと慌てたように言うが説得力がないぞ。


でもみんなの気持ちも分かる。


ワイだってあそこで逆らって死ぬと思ったもん。


呪いにかかってないとか?


「不可解。勇者は呪われていない。」


1が言う。


はい?


「…もういいよ。」


ポツリとマティーニが言う。


え?


聞き返そうとしたが、その前にジンフィズがマティーニに同意した。


「その通りだな。勇者は我らの敵であることが分かった。他の仲間には用がない。」


え?どういうこと?


「よく分かんないけど、騙されたってことなのかな?」


チラコンチネがギロリと敵を睨む。


「別に騙していたわけじゃないし。普通に勇者に呪いをかけるのは本当。でもまだかけてない。魔王を倒してくれるつもりならかけるつもりもなかったのも本当。」


マティーニがブツブツと言っている。


「まだってことはこれからかける可能性があるってことですわ!」


タイニーがワイに注意を促す。


「その前に倒せばいいのだ!」


ダリアが駆け出す。


よう分からんが、まだワイに呪いがかけられていないことだけは分かった。


んでもって、逆らったからこれからかけるって?


んな宣言する意味が分かんないな。


「果たして倒せるかな?」


ジンフィズが文字通り地面を滑ってダリアに向かう。


かなり早い!


この戦いに勝てば呪いにかけられないかもしれないんだ。


悪いが気持ちも昂るし、負けられないのはこっちだ!


感情が爆発した。


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【悲報】勇者に転生したワイ魔王の娘に好かれる shiyushiyu @shiyushiyu

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