面白い話
けろよん
第1話
「つまらない話をやるで」
「つまらない話をやるの?」
「最初から面白いと言うとハードルが上がってしまうやろ。だから最初に落としておいて思ったより面白いやんと思ってもらうねん」
「さすがはいっちゃん策士やな。でも、つまらないならもうブラバしたいわ」
「じゃあ、面白い話をするか」
「するんだ」
「ブラバされたら後の面白いなんて意味あらへんからな。じゃあ、始めるで」
「888888」
「朝目覚まし時計の音で目覚めたわい。朝ごはん食べて歯磨きして制服に着替えて学校に行く」
「ふんふん、それで」
「チャイムが鳴って席について起立礼して授業が始まる。学校の授業は死ぬほどつまらんから鉛筆を転がしたりしてわいは耐えるんや」
「分かるー」
「それを繰り返して午前の授業は終わり。昼休みになってわいは友達と一緒にお喋りしながらお昼ごはんを食べるんや」
「いっちゃん友達いるんだ」
「お前がそれを言うんかい。昼休みを思いだせ」
「そういやお昼にカクヨム最高日本一優れた神サイトって話しおうたな」
「え? 検索ゴミ、トップページまじでゴミ、新着なんて見る奴おらん動線糞なゴミサイトって言うてなかったか?」
「いっちゃん、そんな事言うんや。引くわー」
「……いや、言うてなかったな。カクヨムまじで神。なろうやアルファポリスなんて目じゃないわ」
「あ、察し」
「察し。まあ、それはさておきお昼ご飯食べたらめっちゃ眠くなってわいは睡魔と戦いながら午後の授業を受けるねん」
「うん、午後は眠いなあ。お昼寝の時間欲しくなるわ」
「それには同意。で、午後の授業を耐え抜いたわいはお前にさよならを告げて学校を去るんや」
「ふんふん」
「で、家に帰ってネット見てテレビ見て宿題して晩御飯食べてお風呂入ってわいは寝るんや」
「ほうほう、それで」
「これでわいの一日は終わりや。どうや面白かったやろ?」
「え?」
「え?」
「……」
「……」
「だからつまらない話をするって言うたやんか」
「いや、面白かったで。いっちゃんのギャグは最高や」
面白い話 けろよん @keroyon
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