目覚めて丘の草の上

短編連作ということで気軽に各駅停車に乗ったら終着は銀河の果てだった、という圧倒の読後感でした。“途中下車は可能ですか?”“可能ですがまた行きのホームに立っているでしょう”
収束していく気味よさと言ったら!
全てに於けるあまりの技量の高さにも慄きました。
偽りと本物の境界線、このテーマにズドンする方には間違いなく最高に果てしない小旅行が待っています。何巡するか。そういう作品はぜひ本で読みたいものです。染み栞涙焼け。痕が残る。辿る事で気付く。それが大事なのです。

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