扉を開けたら猫がいた。あなたにはボクを養う権利がありますよ。と。

その猫はどこからやって来て、そしてどこへ行き着くのだろうか。

人類が開拓した宇宙の広大さを猫の来訪で表現しきっている。
猫は人間社会にとって異質であり、どう受け入れればいいのか主人公は知らない。

猫も猫で、抱えきれないほどの不安を胸に扉を叩いたのだろう。
一杯の紅茶を淹れるシーンが、たとえそれが彼の作戦だったとしても、人と人との関わりがいかに簡単で、そして過去よりも未来の方が重要な因子だと知らしめてくれる。

好きな飲み物をマグカップにたっぷりと注いで読んでもらいたい宇宙のお話。