六感を我々は有す

『大自然の中、機械の馬を駆る。』
 冒頭のこの一行から、Bon Joviのナンバーが頭に鳴り響かずにはいられない。

 I'm a cowboy
 On a steel horse I ride
 I'm wanted
 Dead or alive
 Wanted
 Dead or alive


 またはTHE STREET SLIDERS「On The Road Again」、もしくはBLANKEY JET CITY「ガソリンの揺れかた」か。

 淋しさだとか
 優しさだとか
 温もりだとか言うけれど
 そんな言葉に興味はないぜ ただ鉄の塊にまたがって
 揺らしてるだけ 自分の命 揺らしてるだけ


 
 筆者はお尋ね者(wanted)ではないが、dead or aliveの瞬間が訪れて、北の大地で命が揺れる。
 鉄の馬を走らせて風に身を削らせ、空が水色にけむる崖際に向かっている瞬間にそれはやって来る。
 それが起こる前後はまさにあんな感じなのだろう。

 虫の知らせというものをわたしは否定しない。普段は眠っている感覚が人間には確かにあることを疑わない。
 ここでは割愛するが、まさに眼の前で、それが起こったのを見たことがある。
 残念ながらわたし自身には霊感のたぐいが一切ないのだが、今後こういった神秘体験をすることがあれば、やはり淡々と受け入れているような気がする。