概要
セックスはわたしを軽々しい女にした
誰と寝ても同じ。気持ちいいってそういうことでしょ。
だけど、わたしの好きな人は……
カクヨム文芸部による公式自主企画「カラダの芯に触れてくる恋愛実話を読ませてください!」にて、紗倉まなさんから選評を頂きました!
だけど、わたしの好きな人は……
カクヨム文芸部による公式自主企画「カラダの芯に触れてくる恋愛実話を読ませてください!」にて、紗倉まなさんから選評を頂きました!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!性欲への諦念が、高度な純潔を引き連れてくる。
主人公が吐露する心情に、センスを感じる。男にとって、セックスは武勇伝に。女はヤリマンと噂されて、格下げ。たしかに腑に落ちない。主人公の唯は「途中から誰に抱かれているかなんて、どうでも良くなるんだもの」と挿入にもたついているコージに飽きて、自分の胸に触れ始める始末。揶揄する男たちに対しても、強気な姿勢をとる。唯にとって即物的な行為でしかないセックスは、感情と結びつかないまま、過ぎ去る出来事として冷静に俯瞰し、手の中で転がして味わう。こうした諦念が、随所に散りばめられている。それによって、ミチとのさりげないやり取りや会話が、純潔な眩しさをより引き連れてくるのだ。ミチへと抱く感情が、中空を掴む…続きを読む