『人の意見に耳を傾けない大人のために子供が死ぬ義理はありません。』

  • ★★★ Excellent!!!

第1章までを読んでのレビューです。
広がり続ける疫病を封じ込めるため、自分の持つ知識を伝えようと王太子宮にやってきた孤児の女の子ローズ。話を取り合ってもらえない中でも自分のやるべきことを見極め、毅然と向かい合う姿は本当に素敵です。時には可愛らしい子供らしさを見せながら、周りの大人たちと、そして読者を虜にしていきます(笑)
疫病といえばここ数年の世界情勢を思い浮かべますが、緻密に描かれるその対策は今の私達の生活と重なるところも感じ取れるかもしれません。
徐々に周囲に受け入れられ、偉いオジサマたちのアイドルになっていく様子が微笑ましいのですが、特に可愛がってくれる近習のロバートとの今後が非常に気になるところ!
あらすじを見ると2章以降は話の筋が変わっていくのかも。どのような展開になっていくのか、ローズの成長も含めてとても楽しみにしています。