童話の「めでたしめでたし」のその先は

故郷のご近所さんだったサナミさんのお葬式に出席した「私」。サナミさんの人生とその最期を思う内に、「私」は人生のハッピーエンドについて考えていく。
現代日本に生きる、二人の女性の人生を通して、その終わり方を提起する現代ドラマ。地獄とまではいかないけれど、それなりにしんどいという境遇の描き方に胃がキリキリします。
生きていると色んなことが起きて、世間一般の「幸せ」と呼ばれるものの先にも、まだまだ人生は続きます。自分の遠い未来を考えると眩暈がするけれど、目を逸らしてはいけないのだと思いました。