「20話」以降に面白さが一気に広がる「バブル時代」の「青春小説」

 この小説、惜しいんですよ。作者も「あらすじ」で言及している通り、良さが出てくるのは20話以降なんですよ。だから20話までは是非読んで欲しいし、それが嫌なら20話から読み始めてもいいくらいの作品です。

 また、1話から読む人に注意してほしいのは、20話までは表現に統一性がない(例:BOØWYとBOOWYが混在等)ので、ちょっと混乱するかもしれません。

 あと、雰囲気を最高に押し上げてくれる「題名」のその題名の元となった「曲の解説」が入るのも20話くらいからなんですよ。なので「表現の混在を我慢」して、「題名の曲」を自分で調べて聞きながら読むという作業が20話までくらいは必要になると思います。

 ただ、文章力は卓説していて、もちろん、私より「断然」うまくて、ストーリーも「スローテンポ」ながら読み応えがあります。だから「前半」でブラバしない!もし「ブラバしたくなったら20話からよむ」。これがこの小説の楽しみ方だと思います。

その他のおすすめレビュー

まぁじんこぉるさんの他のおすすめレビュー357