(補足)副題について


 拙作をお読みいただき誠にありがとうございます。

 この作品は作者が実際に世界で出会った友人たちを描いたものであり、本編最後の部分については、思うところは多々ありますが、個人的見解や感傷的内容を避けて簡潔にしました。

 最後に、エピソードタイトルについて少し述べたいと思います。


① ミモザ

 作品タイトルとあわせて、ウクライナの国旗カラーである青と黄(本来は小麦または向日葵)を表したかったこと、またミモザは3月8日国際女性デーの象徴的な花であることから、女性の強さやしなやかさなどを示すものとしても本作の最初に掲げました。


② チェルノブイリ

 イリーナのモデルとなっているウクライナ人も実際にチェルノブイリ経験者ですが、その内容は敢えて詳述せず、「知ろうとすること」をテーマとしました。

 また、チェルノブイリや福島が過去の話ではないように、現在起きている戦争も停戦が成立すれば終わりではなくて、その先にも長い道のりがあることを肝に銘じなければならないと思います。


③ ブラックデー

 ロシアの著名人などが真っ黒な画面をSNS等にあげて抗議しているという話になぞらえて「黒」を掲げました。

 イスラム過激派によるテロ行為のときは善良なイスラム教徒たちが、コロナ禍では日本人を含むアジア人が世界中で苦しみ、今、日本などの「海外」に住むロシア人の多くが辛い立場にいると思います。ロシア国内でも、厳しい弾圧や情報統制にも負けず戦っている人たちがいます。彼らにも寄り添う世界でありたいです。


④ 朝は来る

 ロシア軍の侵攻を受けて、ウクライナのゼレンスキー大統領が国民に向けて発信したという言葉“This night will be difficult, very difficult. But the morning will come.” (BBC Newsより引用)から。

 新しい朝とともに来るものが、昨日より少しでも明るくてやさしいものでありますように。

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キミへと続く青い空 上田 直巳 @heby

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