読むとお腹が空くが、心が満腹になる話

詳細な料理描写が小説書き屋の参考になるだけでなく、そこから想像される美味そうな香りと共に登場人物の心理までもが届いてくる筆の運びには感心すらさせられる。読後に込み上げる喪失感とほんわかとした充足感は作者の筆力の賜物だろう。是非、この家族をテーマにした短編を読んで心の空腹を満たしてほしい。

その他のおすすめレビュー

改淀川大新(旧筆名: 淀川 大 )さんの他のおすすめレビュー462