茜さす 紫野行き 示野行き――

野守はみずや君が袖振る……

と口ずさんでしまった方は是非読んでください。
あの歌が、生き生きとした物語として甦ります。
あのように衆人の前で交わされていたのか――
古代日本の、粋に駆け引きの覗く間違いなく、大人の恋。