趣味とは、人生を豊かにするものです。貴方や私がそうであったように、そして、これからもね。その人にとって、それは価値ある事なのですから。ヨキニハカラエじゃ。
ある時ふと訪れる『振り返り』。誰しもあるその時を、字に表してくれている場所です。貴重な内容に触れさせてくれます。読んだかたそれぞれに、ああ、そうだなと共感出来る部分があるのではないだろうか。気付いて踏み出し、興味を持って新しい事にチャレンジしてゆく作者様の若さ、魅力に引きずられ、貴方もきっとついついこちらの作者様の他作品をポチっとしてしまうことでしょう。これは『自分自身』への振り返りでもある。読んでいると不思議とそんなことを思ってしまいました。
経営者である主人公が今までの人生を振り返り、初めて自我を持って小さなことを始めてみる話。さくっと読める長さです。自分の人生って何だろう、とタイミングは違えど誰もが一度は考えるテーマで、共感できました。
口語体で書かれているので非常に読みやすかったです。50代の中年男性がふとしたことで感じる今までの人生の空虚感。そういったものを節々に感じます。主人公の感覚を、読者も一緒に共有できるのは行間の使い方が上手いから。読むスピードと主人公の気持ちのスピードが一致しているため、自然と共感できるのでしょう。最後のオチの付け方も新しい発想(ネタバレになるので言えません)。次回作も期待です。
優しい担当銀行員さんのアドバイスで小説を書く話。担当銀行員さん? 担当編集者さんじゃなくて??とりあえずアドバイスは大事です。
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