その名に込められし、人の思い

この作品のテーマは、もう、それにつきます。

どんなものにも、名前がある。
まして、人の名前ですぞ。

その名には、名付け人は言うまでもなく、その名を呼ぶ人、呼ばれる人、
さまざまな人の思いが、宿っています。
それはただ、宿っていますというものではなく、その思いは、時が経つにつれ、厚みを増していくものです。
～悪口や、それに至らぬまでにしても「あだ名」なんてのもあるが、この際除外する。ただ、それらも、形を変えて同じことが言えるのは、確かですね。

ひょっとすると、名前というものは、実は、軽々しく口にできないほどのものなのかもしれない。逆説的に見ると、ね。
だけどそれでは社会生活も何もできないから、名前は、使わざるを得ない。
否応なく。

だからこそ、その名前に込められた人の思いというものを、立ち止まって考えてみるときが必要であると思うのは、おそらく、私だけではない、はず・・・。