ハッピーエンドで終わってよかったという大作です。最初は「テンプレ」とはいえ「婚約破棄」から始まって、大丈夫かな?と心配しました。ってならないのがこの小説のいい所、「主人公」めっちゃ前向きなんですよ。私は、こういう、主人公大好きですので、結構喜んで読んでいました。
物語が365話もある長編ですので、読む気にならないという人が多いと思います。でも、ちょっと待ってください。本編は148話なんです。あとは、番外編なのです。
なので、私のお勧めは、本編148話を一気に読んだ後、その後、番外編を読むって感じがいいと思います。オチが分かっている状態で、番外編を読み直したんですが、これはこれで、結構よかったので、この読み方おススメです。
とにかく、この小説には「ミステリー」、「バトル」、「商売(経済)」などの要素が「ぎゅっ」とつまっているんですが、本筋は「恋愛」だと思います。その「恋愛」のラスト近くの盛り上がりがって、ネタバレ禁止でしたね。
というわけで「明るく」「前向き」の「女主人公」が好きな人におススメの一作です!
このヒロイン、自分では「強くない」と言いながら周囲の人間を魅了し、弟を困らせる規格外パワーで、巻き込まれる危機をどんどん解決する!
最初は些細な巻き込まれ婚約破棄。それが、降りかかる火の粉を払おうと動いた結果、女神『かぐや姫』に絡む黒幕が現れ、解決するごとに厄介事が大きくなるハードモード展開を辿ってしまう不憫なヒロイン。
だが、とある理由で転生した彼女は滅茶苦茶強くて、逆境もどんどん乗り越えて行く姿とストーリは「爽快」その一言!
そんな世界の危機にまで巻き込まれるヒロインの望みは、女の子らしく実家の商会を発展させるお婿さんを迎える事なのですが――ハッピーエンドタグが付く楽しみな結末は、皆さま自身の目でご確認ください。
全4章仕立ての365話完結済みですが、時間的に全て読み切れなかったので、3章まで拝読してのレビューです。
主人公は、ピンク髪の男爵令嬢セレネ、彼女はそこらにいる成り上がり貴族ではありません。完全に突き抜けた、バイタリティ溢れるアクティヴさで、男勝りなヒロインです。
タイトルにあるとおり、彼女は、御伽噺のお姫様が女神をやっている、ふざけた世界に転生させられてしまいます。
冒頭を読んだだけで、本作の面白みが伝わてくるでしょう。何しろ、いえ、あえて書きません(他のレビューにも書かれているので)。ぜひぜひ、読んでみてください。
とにかく、転生世界で、とことん実利を求めて突き進む彼女の活躍ぶりは、読んでいて、ハラハラさせられ、またそう来たかと唸らされ、敵も味方も巻き込んで疾走する活躍ぶりに拍手喝采するばかりです。
流行の悪役令嬢系ではないですが、そんな作品よりもはるかに面白いです。セレネのキャラ造形は素晴らしいの一言です。
とことん満足させてくれる本作、ぜひ手に取ってみてください!
導入から巻き込まれ型の神髄を見せてもらったと満足できるほど、アクシデントに恵まれたとても魅力的な主人公の物語です!
物語の勢いの根源が、背景を気にしない雑な展開、ということが一切なく練り込まれたであろう設定に後押しされている印象をとても受けました。
さらに描写の緩急によるギャップの演出がとても見事に機能しており、思わず惹きこまれていきます!
初回の掴みとして、とある人物が「やっておしまい」との言葉を発するのですが、展開と役割が見事にマッチしており、会話のセンスがとても光っています。
さらに詩を読んでいるかのように、流暢に喋り勝手に脳内再生されるなぁ・・・と読み耽っていたら・・・
等々、作者様の飛びぬけた筆力に裏付けられた約束された勝利の物語と言ってもいいでしょう!(まだ序盤まで読んだのみですが)
主人公の心情描写がテンポが良すぎて次々に読める上にこのような主人公の場合、心理描写に高圧的なイメージや行動に傲慢な所が見える場合が多いのですが、そのような素振りが見えず常に自分の全力というスタンスが好感度抜群です。
そんな主人公が活躍する名作をぜひみなさんにも読んで頂きたいです!
ピンク髪の男爵令嬢は、妖精のような見た目のむすめ。
さてさて、そのピンク髪のセレネは湖から脱出してきたまま、夜会に乱入します。
ではみなさまの心の声を代弁してみましょう。
——「え?」
ですよね。
はい。わたしもそうでした。
近年、悪役令嬢などのストーリーが流行りです。カクヨムでも、令嬢が見当たるようになりました。
ですが、このヒロインはまったくもってその「いかにもな令嬢」とは「異なる」ことを明記したい。
したたか、などという上品なものではない。(失礼ですがその通りなのです)
「つっっっっっよ!!」な、ヒロインです。
令嬢っぽさ、女性らしさ、しとやかさを捨て、全力疾走でストーリーまでを突っ走る、見ているだけで面白い爽快な人物。
ぜひ、ご一読を。
ピンク髪の男爵令嬢は、成りあがり貴族の娘であるが、その容姿は妖精のごとし。
そして、冒頭。
彼女、セレネ・バンブリアは簀巻きにされて湖に投げ込まれ、そこから男前にも水中脱出してきた状態で、夜会に乱入。この「乱入」から物語はスタートする。
とにかく主人公の男爵令嬢がアクティブです。誘拐されそうになっても魔術強化された脚力で逃げたりします。敵も味方も振り切って。
大人しく幸せがやって来るのを待っていたり、素敵な殿方に見染められねるのを期待したりとか、そういうタイプでは全くない。自ら進み、己のその手で幸せを勝ち取るヒロイン。昨今流行りの悪役令嬢ではないが、いわゆる悪役令嬢より遥かにしぶとい。まさに、新しい時代を切り開くヒロイン。
とにかく冒頭が強烈で、その勢いのまま流星のこどく突っ走るヒロイン。全力全開で取りに行くスタイルが極めて爽快です。
いわゆるテンプレの令嬢ヒロインから、一歩も二歩も三歩も踏み込んでキャラ作りされたセレネの活躍が、見ているだけで気分を上げてくれるエンタメ小説です。
御伽噺「かぐや姫」の要素を散りばめつつ、洋風ファンタジー感のあるお話です。
主人公セレネ自身に異世界転生要素はありますが、そちらによる恩恵(前世の知識)は専ら商才に活かされる事が多く、お話の主軸からは一歩下がったフレーバーになっています。
とにかく主人公セレネのバイタリティが凄まじく、多くの危機を発想力と勢いと軽快なノリで乗り越えて行きます。
彼女自身特異な力を持っているようですが、やはり一番の武器はメンタル面での強さではないかなと。
一本筋の通った強さに、多くのイケメン達が惹かれていくのも当然、と言えるでしょう。
同時に、やっかみももらってしまうんですけどね。
「かぐや姫」に由来する神器の騒動に巻き込まれてしまった主人公セレネの、バイタリティ溢れる快進撃をお楽しみ下さい。
女主人公の軽妙な語り口が楽しい異世界ファンタジー!
まず主人公であるセレネが、肉体強化魔法で戦う男爵令嬢で魅力的。
その母親である男爵夫人オウナもまた、ハイスペックな淑女!
強くてかしこい女性が好きな人に、まずおすすめしたい。
さらに悪役令嬢はこれでもかってくらい、ちゃんと悪役令嬢。
そこに敵か味方か分からない、怪しげなイケメンたちが絡んできます!
恋をするより商売とバトルが先に来るストーリー展開も、スカっとして好きです。
セレネ、頑張れ! と思わず応援したくなる本作、コメディタッチで読みやすいので、つよつよヒロイン好きの方はぜひ読んでみて!