厳格な描写に潜む遊び心がにくい

導入から巻き込まれ型の神髄を見せてもらったと満足できるほど、アクシデントに恵まれたとても魅力的な主人公の物語です!

物語の勢いの根源が、背景を気にしない雑な展開、ということが一切なく練り込まれたであろう設定に後押しされている印象をとても受けました。
さらに描写の緩急によるギャップの演出がとても見事に機能しており、思わず惹きこまれていきます!

初回の掴みとして、とある人物が「やっておしまい」との言葉を発するのですが、展開と役割が見事にマッチしており、会話のセンスがとても光っています。
さらに詩を読んでいるかのように、流暢に喋り勝手に脳内再生されるなぁ・・・と読み耽っていたら・・・

等々、作者様の飛びぬけた筆力に裏付けられた約束された勝利の物語と言ってもいいでしょう!(まだ序盤まで読んだのみですが)

主人公の心情描写がテンポが良すぎて次々に読める上にこのような主人公の場合、心理描写に高圧的なイメージや行動に傲慢な所が見える場合が多いのですが、そのような素振りが見えず常に自分の全力というスタンスが好感度抜群です。

そんな主人公が活躍する名作をぜひみなさんにも読んで頂きたいです!

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