政争、恋愛、人間ドラマが複雑に絡み合う珠玉の物語
- ★★★ Excellent!!!
お話は、突然東宮になった姫君に付き従い、女武人である翠令が京へと向かうところから始まります。
この翠令、兎にも角にも真っ直ぐで、間違っていると思えば身分関係なく突っかかっていく気概のある女武人。そこが彼女の良いところでもあり、ハラハラさせられるところでもあるのですが、そんな翠令に一度は刀を向けられるほど激昂させたのが武人であり翠令の上官となる佳卓。この2人を中心に物語が進んで行きます。
2人の心の交流はじれったくもあるのですが、そこがまたとても良い。それに身分違いでもあるので、2人はどうなるのかとずっと目が離せません。
そして、翠令と佳卓のほかに、元盗賊の白狼と東宮の叔母にあたる竹の宮という姫君がいるのですが、この2人がまた尊いのです……本当に読んで欲しいです。私は尊すぎてスマホを拝みながら読みました。
と、恋愛模様について語りましたが、このお話はそれだけでなく、政争とそれに伴う人間ドラマについてもかなり深く描かれています。なので、恋愛だけのキラキラした話ではなく、全ての要素が複雑に絡み合った読み応えのあるお話になっているのです。
さあ、気になってきましたか?読みましょう、本当に面白いですよ!!