魔女を巡るハイクオリティなダークファンタジー!
- ★★★ Excellent!!!
魔女が実在する世界で
審問官見習いとなった主人公・アルヴィン
それは仇となる白い魔女を捜すためでした
魔女を憎みながらも
下町で医者をして暮らす魔女クリスティーと
協力関係を結ぶことになっていきます
この時点で、かなりわくわくする設定ですよね
また教会法なるもののせいで
審問官は安易に魔女を断定して裁くわけにはいきません
いわゆる魔女裁判を否定し、
かっこたる証拠を掴まなくては裁くことができないわけです
だから主人公の知能の高さがうかがえるような
ミステリ的な要素も絡んできて
物語への吸引力を高めています
全体的に魔女という設定やキャラクタへの解像度が高く、
読んでいて違和感やブレのようなものを感じることが
まったくありません
文章も読みやすく、かつ状況を的確に伝えられていて
非常にクオリティが高いと感じます
主人公と相棒の魔女との隠された関係や
教会自体の闇など、物語の全体像が少しずつ浮き彫りになっていく
構成も見事の一言でしょう!
絶対に読むべき作品のひとつです