雪の白のように純粋な

 雪が降る中を、共に歩いていく「僕」と彼。二人は、孤児院から逃げ出した途中だった。
 とある北の国の二人の少年から、歴史を描き出すドラマ。言葉の端々から、悲しい現実が浮かび上がってきます。
 盲目的な大人と違って、子供たちの方が社会の仕組みを見抜いているように感じます。純粋に夢を語る彼らの姿に、胸が締め付けられる思いがしました。