ある日、突然、俺はお姫様になった

辺境の剣士、ユリウスはある日、自分がお姫様になったことに気づいた。ジョセフィーヌという女性の名で呼ばれ、姫として甲斐甲斐しく庇護されている。けれど、自分は男だ。そんな意識もあった。
やがて、自分が王女であり、自分のいた辺境とは異なる世界にいることを自覚していく。しかし、剣の腕は記憶に刻まれており、ジョセフィーヌが陥る窮地を次々に跳ね除ける。次第に、その様子がおかしいことは伝わっていくのだが……。

臨場感のあるリアリティに満ちた世界を舞台に描かれる一大叙事詩。高貴なる姫君となったユリウスがどう立ち回るのか、元いたジョセフィーヌとはどんな女性だったのか。その一挙手一投足に目が離せなくなること請け合いだ。
やがて訪れる入れ替わりの謎は何を示すのか。謎が謎を呼び、歴史の闇を解き明かすミステリーファンタジー巨編。この物語はいつまでも輝きを残すことだろう。