死神と七匹目の子山羊

大陸最北の地・ブロッシアを目指す少女、カペラ。
勝ち気な性格ながらも病弱だった彼女は、元々は壮年の年代でベッドから動けず寝たきりの生活だったが、出会った死神・ジルゴートから〝一日ごとに一歳ずつ年齢が若返る〟という呪いをかけられたことで、病の進行も少しずつ巻き戻って歩けるようになる。

「わたしが死ぬまで、残り四十日。この足で歩いて、世界の美しい風景を見てみたいの」

そんなカペラの願いを受け入れ、共に旅をすることになったジルゴート。
夜毎に彼女の〝年齢（いのち）〟をひとつずつ喰らいながら、彼らは様々な街を巡り、大陸の最北をめざす。

いのち尽きる最後の日、たどり着いた旅の果てで、カペラはその目に何を映すのか──。

死神と少女の、死へ歩む優しい旅のおはなし。


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