愛すべき、おでん愛

評者は、この評が時機を逸したことをお詫び申し上げます。本作は2022年4月9日の更新をもって一旦店じまいとなり、店じまいの後で評を書いたからです。

寒くなると恋しくなる料理は人それぞれですが、本作の筆者にとっては、おでん。

おでんと一口に申しましてもいろいろございます。地域によって趣向が変わりますし、誰と食べるかも念頭に量や仕込みの手順も異なります。

それらを筆者は、人生で日本の各地域に移り住んできて各地のおでんを学んだ経緯から、好きなタネを全て投入して家人を巻き込むところまで、縦横無尽に語ります。

美味しそう、と思っても、これを再現するのはなかなか難しいです。かけてきた愛と年期が違います。

この評を書いている2022年4月9日は全国的に気温が上がり、おでんを楽しむにはやや難儀な日です。これから時が進むにつれて、さらに辛くなるでしょう。木枯らし吹いて再びおでんが恋しくなる時機までのしばらく、文字でおでんを楽しみましょう。