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概要
覚悟を持って、書き残せ。—【墓標のように立つ看板へ伝言を残す方々へ】
近くの山には墓標のように並ぶ、たくさんの立て看板が地面に突き刺さっている。
それは山の麓《ふもと》から頂上まで続いていて……、
新しい立て看板をいくつか持った僕は、山を登りながら、立て看板に書かれた『情報』を見ていく。個人の近況もあるが、村で店を出している商人が書いた宣伝もある。
この看板の『合言葉』を伝えれば、全商品が値引きされる――、自分の村で宣伝すると新規は取り込めない。だから他の村へ向けた宣伝であることが分かる。
だからこそ、僕の村ではない商店の宣伝が、僕の村から山へ入れる入口の近くに置いてあるのだろう。別に村に入って大声で宣伝すればいい、とも考えたけど、こういう『秘密』的な書かれ方をすると、興味が湧いてしまうのも事実だった。
先着何名様まで、なんて書いていないし、
それは山の麓《ふもと》から頂上まで続いていて……、
新しい立て看板をいくつか持った僕は、山を登りながら、立て看板に書かれた『情報』を見ていく。個人の近況もあるが、村で店を出している商人が書いた宣伝もある。
この看板の『合言葉』を伝えれば、全商品が値引きされる――、自分の村で宣伝すると新規は取り込めない。だから他の村へ向けた宣伝であることが分かる。
だからこそ、僕の村ではない商店の宣伝が、僕の村から山へ入れる入口の近くに置いてあるのだろう。別に村に入って大声で宣伝すればいい、とも考えたけど、こういう『秘密』的な書かれ方をすると、興味が湧いてしまうのも事実だった。
先着何名様まで、なんて書いていないし、
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