ぎこちなくとも

よく、全てをさらけ出して、と言われますが、そんなこと言われてもねえ。

人間なんて、若いうちは特に経験不足ですし、才能をもらえる人は一握りですし、努力だって続きませんし、大したものではないんです。その程度でしかない人間なるものが、ありのままをさらけ出しても、ねえ。

でも、本作では、さらけ出されるんです、人間の過大でも過小でもない実のところが。ぎこちなくとも、それが自分。

ありのままをさらけ出す姿は、共感する人も多いと評者は信じます。

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