第6-3話

 カシャカシャカシャカシャ。

「緑。」

 カシャカシャカシャカシャカ。

「緑。緑くん。…緑西山。」

 カシャカシャカシャカシャカシャカシャ。

「おい、緑ってば。」

肩を揺すられ、緑はびくりとして手を止めた。

「わっ、何だよ結柴けしば。」

「今日メレンゲ作る予定じゃないんだけど。」

「へ?」

結柴に顎で示された方を見てみると、先ほど取り分けた卵白がきめ細かなクリーム状の泡になっている。

「えっ?俺…」

「なんか急にその余った卵白のボウル混ぜ始めたから何してんだろーと思って見てたんだけど、心配になってきたから止めた。」

「いや、気づいてたならもっと早く止めてよ!」

「恋の悩みですか。」

「っふぇ?」

不意をつかれておかしな声が出た。

「ふぇってなんだふぇって。」

結柴が吹き出した。

「おっ、お前が急に変なこと言うからだろ!」

「おぉーってことは図星か。適当に言ったんだけど。」

「なっ…!」

「このメレンゲに限らず、今日ずっと緑上の空だし、こういう時は溜まっているもん出したほうがいいぞ。あ、あくまで口からな。」

「…?」

戸惑う緑と真顔の結柴との間に3秒ほどの沈黙が流れたあと、2人の背後で垣月こうづきと高瀬がぶっと吹き出した。

「っはっはっは!もー緑くんは純粋やから!こんなピュアピュアボーイに変なこと聞かせたあかんやろ結柴!」

「あーもう、包丁持ってたから2人のせいで指切りそうになったじゃん!」

しばらく高瀬と垣月が肩を揺らしてヒーヒー笑ったあと、結柴が変わらぬ真顔で尋ねた。

「先輩たち盗み聞きっスか。」

「いや結柴がデカイ声で急に爆弾落とすから。ったくどういうキャラなんだか…。」

3人が一体何の話をしているのかまったくつかめていない緑は、困惑した表情で彼らを見つめた。

「あの…何が可笑しかったんですか?」

「緑くんはそんなん分からんでええよ。寧ろそのままでいてほしいわ。」

「いや、でも彼は恋の悩みでメレンゲ作っちゃったんだろ?だったらもうピュアピュアボーイではいられなくなるかもしれない。」

「で、結局どうした、緑。」

緑は困惑したまま答えた。

「いや、その…恋がどーのとかそーゆーの…かどうかは分かんないんですけど、その…ほら、前に向かいの部屋のやつとよく一緒に飯食ったりしてしてるって言ってたじゃないスか。あいつとちょっと色々あったっていうか…。」

「ほう。何があったん。詳しく話してみぃ?」

垣月が腕を組んでこちらをじっと見つめてくる。その様子からは、いかにも7人姉妹の長女らしい頼もしさのような、いわゆる『肝っ玉母ちゃん』のような圧倒的な安心感が感じられた。

「や、その…大したことではないんスけど、そいつ、ほっとくと全然食事も取らないしちゃんと寝ないしで生活ぐちゃぐちゃなんで、今まで俺がずっと3食作ってて。なんでだいたいいつも一緒に飯食ってたんです。でも、なんか今朝急にもう食事作らなくていいって言われて。お、俺は何気にそいつと飯食うの楽しかったし、なんつーか俺にとっては当たり前の日常になってたのに、そいつは違ったのかなって思うとなんかこう…なんつーかやっぱちょっと寂しいっつーか、悲しくもあったりなかったりするのかなー、みたいな…。」

「ほうほうほう。不意打ち食らっちゃったわけだね。」

高瀬が眼鏡をずいと引き上げながら言った。

「んー、でも急にそんな事言い出すなんて変やなぁ。なんか兆候とかなかったん?そういうこと切り出しそうな雰囲気とか。」

「いや全然…。ほんとにフツーに今まで通りで。飯もいつも通りに食ってるし…寧ろ美味いって言ってくれることもよくありますし。なんかそいつの気に障ることしたのかなって思ったりもしたんスけど、とっちりの新歓に行きだしてからここんとこ夜まで大学いてばっかだったんで、そいつとちゃんと話すのって朝食のときだけだし、そもそも嫌な気分にさせるほどの会話も最近はしてないっつーか…。」

「ん、その人は1年生じゃないん?」

「あ、いや違います。理学部の博士に一応在籍してるらしくて。」

「博士か。じゃ、けっこう年上だよね?」

「はい、今27って言ってました。」

「9歳差。」

「おぉ~かなり上といえば上だけど、まだ許容範囲内のギリギリの歳の差!いいねぇ~。」

「ちょっと、面白がらないでくださいっ。つか許容範囲って何なんスか!もー、しょうもねーっす!結柴も年齢差とかいちいち計算すんなっ!」

「ごめんごめん、冗談だよ。で、彼はほかに何か言ってなかったの?」

「ほかにって…うーん…あ、なんか、もう俺1人でも大丈夫的なこと言ってたような気はします…。」

「そうかぁ~。まぁでも、話聞いてるとその博士くんの気持ち、何となくわかるような気ぃするけどなぁ。」

「え!どういう気持ちなんスか⁈」

「うーん、いやぁ、そもそもな、自分じゃ分からんのやろうけど、新入生って私らからするとめちゃくちゃ眩しいねん。なんかもう、全身から光の粉出てますぅみたいな。受験から解放されて、花の大学生活にはちきれんばかりの夢と希望を抱いてるのが伝わってくるっていうか。で、3年の私らから見てもそんな眩しいのに、博士の人なんかからしたら緑くんなんて光の玉やで。もう眩しすぎて目も開けてられへんくらいやと思うわ。しかも、今はさ、緑くんが新歓とか行きだしていよいよ大学生活を謳歌しようとしてるわけやん。そんな中でさ、自分がちゃんと食事とかの管理できてへんからって緑くんの貴重な時間をとってしまうのは、その博士くんとしては良心が咎めるっていうか、いたたまれないことやったんちゃうかな。」

「そ、そんな、俺、別に自分の時間取られてるとか思ったことないし…」

「でも、この新入生のキラキラな時間って長続きせーへんし、やっぱり後から振り返ったらめちゃめちゃ貴重やで。」

「そうそう。なんでか知らないけど、だいたいみんな1年の夏休み明けにはれた感じになってるからね。」

「うーん、やっぱその博士くんは、緑くんのキラキラ大学生活の邪魔になりたくないって思ってるんやと思うで。」

「違う見方をすれば、すごく大切にされてるってことだよ。」

「……」

まだ不満げな表情の緑を見て、結柴が言った。

「緑はどう思ってんの?」

「え、俺?俺は…まぁ、その、先輩たちが言うように俺のこと気遣ってるとかなら、そんなの気にしなくていいし、今まで通りフツーに一緒に飯食ってしょうもないこと話せたら楽しいかな、みたいな…」

「本当にそれだけ?」

「え?」

「もし緑がその人に『今まで通り一緒に飯食いたい』って言って、向こうがOKしたら、それでモヤモヤは消える?」

「え…」

小説を書くこと以外には何も関心のなさそうな仲島であれば、確かに緑が一緒に食事をしたいと言えば承諾してくれそうな気もする。

(でもそれってなんか…なんだろ…。確かにまだなんかモヤモヤする気もしないでもない…)

「とにかく、今日は飲み会行かんとはよ帰った方がええで。」

うつむいて考えこんでしまった緑の背中をぽんぽんとたたいて垣月が言った。

「俺も賛成だな。俺たちの年代で色事は何にも勝る重要事項だからね。」

「いっ、いろごとって俺は別に…」

「意地張らなくていいから~。それにうちのサークルは飲み会も緩いし平和だから、参加しないと損になるわけでもないし。安心して帰っていいよ。それに、他の新入生や先輩と関わることはこれからいつでもできるんだしね。サークルなんかの事より、お相手の博士くんと、ちゃんと話してきたほうがいいよ。」

「そうそう。無意識でメレンゲ作るくらいに悩んじゃうような相手なんやし。」

「あ゛~もうメレンゲいじりいい加減やめてください!つーかただの同寮のやつで、お相手じゃないですっ。」

「ほら、このタルトできたら博士くんの分も切り分けとくから、それ持って帰って食べながら話ししぃな。」

 完全に垣月たちのペースにのまれた緑は、活動が終わるころにはラップに包んだ2切のタルトを箱に入れ、寮に持って帰る羽目になっていた。



 寮に帰り着いた緑は、仲島の部屋のドア前で固まっていた。基本鍵はかかっていないので、取っ手に手をかけさせすればいいのだが、その勇気がなかなかでない。

(だって開けたって何言えばいいんだよ。いつも通りただいまーってか?今朝あんな気まずい感じで出てきたのにそんなの無理…。いや、でもここでじっとしてたって始まらねーし…。や、でも怖ぇ。いやーやっぱ無理。無理ムリむり。)

その時、ふと左手に持ったタルトの箱が目に入った。

(あ…。)

サークル終わりの別れ際、結柴がタルトの箱を手渡しながら緑にぼそりとこう言ったのだ。

『グッドラック。』

脳内再生されたその声に励まされたのか、緑は意を決して取っ手に手をかけ、ドアを開けた。

「たっ、ただいま。」

「ん?おぉー、おかえり。え、今日飲み会行くって言ってなかった?」

(な、なんだよめっちゃフツーじゃん。なんか拍子抜けする…。)

「や、その…課題とかあるし、やっぱ帰ってきた。」

「やっと大学生なったってのに真面目だなぁ。ごめん、俺てっきり西山が飲み会で食ってくると思ってたから、もう晩飯食ったんだ。」

「あぁ、いいよそんなの。急に帰って来たの俺だし。ってか、こ、これ。今日タルト作ったから、その残りで…。もしまだ食えそうだったらさ、その、一緒に食わね?」

「お、タルトとか久しぶりだわ。全然余裕で入る。ありがと。んじゃコーヒー淹れとくから、手洗っときな。」

「うん。」

 仲島は今朝のことが嘘のように、いたって普通の態度だ。それがかえって緑を緊張させる。緑は手を洗いながら、泡のついた自分の手が心臓のリズムに合わせてドクン、ドクンと微かに脈打っているのに気がついた。

「あー西山。」

緑の肩がビクッと跳ねる。

「なっ、何。」

「晩飯まだだよな?」

「うん。」

「んじゃ、晩飯より先にタルト食っていいのか?なんか味とか変にならね?」

「や、別にいいよ。今あんま腹減ってないし。」

(なんだ、今朝の話されるのかと思った…。っつーか緊張度MAX過ぎて空腹も何もねーわ。)

 緑が手を洗い終えて洗面所から出てくると、仲島が丸テーブルで緑を待っていた。テーブルの上には湯気の立つコーヒーと、今日作ったタルト置いてある。緑はドキドキしながら仲島の向かいに腰かけた。

「お待たせ。あ、えっとそのタルト、カスタードと果物のタルトなんだ。」

「へぇ、すげー美味そうだな。イチゴとかキウイとか乗ってて綺麗。」

「うん、我ながら結構力作。まぁ作ったの俺だけじゃないけど。」

仲島はタルトの先の方を一口大に切ると、パクリとほおばった。

「うっま。」

普段あまり表情の変わらない仲島の顔がほころぶ。それを見た瞬間、緑は自分の心がほんの束の間、何か温かいものでふわりとほぐされていくような気がした。

「よかった。」

それでもまだ緊張していた緑は、タルトを口にする気が起きないのでとりあえずコーヒーをすすってその場をしのいだ。大した会話もなくただただ仲島がタルトをほおばり、緑がコーヒーをすするという状況がしばらく続いたが、ついに仲島が口火を切った。

「今朝のことだけどさ。」

緑はビクッとして一瞬仲島を見たあと、すぐに手元のコーヒーカップに目を落とした。

「俺、言い方が悪かったかなって反省してて。その…西山の飯が嫌とかそういうんじゃなくて、寧ろいつもすげー美味いしそんなに料理できんの尊敬するし、感謝してる。飯ってこんな大事なんだって気づかされた。」

「うん…。」

「でも、西山の大学生活ってまだ始まったばっかだろ。新歓とかサークルとか友達とかさ、今のうちしか味わえない楽しみがすげーいっぱいあるのに、そこに注げる時間ガマンしてまで俺に付き合う必要ないって言いたかったんだ。俺のせいで西山にガマンとかさせんの、マジで嫌だから。」

「……て…ねーよ。」

「え?」

「がっ、ガマンなんてしてねーよって!お、俺、別に嫌々仲島の飯作ってたんじゃ全然ねーし、寧ろ俺がひとりで勝手にしてたことだし。俺としては…その…そんな変な気なんかつかわずに、今まで通りでいてくれた方がいいっつーかなんつーか…。」

「……ホントに?」

「うっ、ウソなんかこのタイミングでつくわけねーだろ!第一俺が無理してるように見えたことあんのかよ!」

「いやそれは…ねーけど…。」

「じゃあごちゃごちゃ言わずに今まで通り一緒に飯食う!」

仲島は少しのあいだ呆気に取られて緑を見ていたが、くすりと笑って言った。

「分かった。」

 それから2人はしばらく黙ってタルトの試食に戻ったが、緑は自分のなかでまだ何かが渦巻いているのを感じていた。

(なんだよ仲島。結局先輩たちが言ってた理由かよ。何急に慎ましいこと言い出してんの?らしくもねー。ちょっと前に俺のこと好きとか何とか言ってきたくせに、結局は何かあったらすぐ引き下がるわけ?あーなんかムカついてきた。涼しい顔でタルトなんか食べやがって…)

「っつーかさっ。」

緑はガチャンと音を立ててフォークをテーブルに置くと、真っ直ぐに仲島を見つめて言った。

「仲島はさ、俺が楽しそうに新歓とか飲み会とか行ってたら、たったそれだけの理由で俺のこと諦めんのかよ。」

「え」

「この前俺のこと好きだとか言ったり、キスまでしてきたのに、俺との時間守ろうって気持ちないのかよ。俺は、仲島と飯食う時間すげー楽しいし居心地いいと思ってたし、なんかもう俺にとっては日常の一部になってたし、だから今朝仲島にもういいって言われたときすげーショックだったんだよ!それにさ!俺、とっちりの新歓で新しいメニュー習ったときとか、これ仲島と一緒に作れそうだなとか、こういうメニューだと仲島好きそうだなとか、そんな風にこれからも仲島と飯食う前提で新歓行ってたんだよ‼なのに何だよ!ちょっとの間いなかっただけで、もう俺のこと手放してもいいって思うのかよ。仲島の気持ちってそんなもんなのかよ‼」

一気にまくし立てたせいで緑ははぁはぁと肩で息をしている。最後の方は考えるより先に言葉が出てきて、緑自身も内心自分で言ったことに驚いていた。

 しばらく2人の間に沈黙が流れた。

「……西山、傷つけてごめん。俺、カッコ悪いやつって思われたくなかったんだ。」

「は?」

仲島は、はぁーっと深く溜め息をついた。

「本当はさ、西山に新歓とか飲み会なんかより俺を選んでほしかったよ。西山が新歓でいない晩飯はマジ寂しかったし。でもしんどい受験終えてやっと大学生になったやつに、新入生のうちしかできない楽しいイベント犠牲にして俺と付き合え、なんて言ったらマジモンの老害だろ?しかも俺は、西山が高校生のころどんだけ頑張ってたかそばで見てたんだし。その分楽しんでほしいとも思うじゃん。なんつーか、要は俺、西山にいつでも俺を優先してほしいっていうワガママごころと、せっかく頑張って大学生になったんだから今しかできない事楽しんでほしいっていう親心みたいなのとの間で揺れてたんだよ。あぁー俺カッコわり。」

「……なっ、なんだよ。それならそうと初めっから言えよ。嫌われたかと思うじゃん。」

「西山を嫌うとかありえねーから。」

急に真剣な眼差しで見つめられ、緑は赤くなってぷいと横を向いた。

「や、嫌うまでいかなくても、飽きられたかなーみたいな…。」

それを聞くと仲島は険しい顔で緑の隣へ座り、両手で緑の頬をはさんでぐいと自分の方へ引き寄せた。

「ちょっ…!」

「あのな西山。俺は西山が大好きなんだ。もっともっと西山のこと知りてーし、西山が何やってもかわいくてたまんねーし、西山に変な虫でもつこうもんなら全力でぶっ潰すし、西山と過ごす時間は何してたって俺は最高に幸せなんだ。いつも朝西山のつむじの辺についてる寝ぐせも、レンチンしてる間に鼻歌うたってたまにひとりで踊ってるのも、俺のベッドの上で寝落ちしてんのも、ぜんぶ愛しくてたまんねーんだ。こんなに想ってんのに、ちょっと新歓で数夜いなかったくらいで西山のこと飽きるわけねーだろーが。」

仲島の言葉を聞くうちに、緑は自分の体温がみるみる上昇していくのを感じた。顎から額、両耳の先まで湯気が出そうなほど熱い。

「や……べ、別に俺……そ、そんな詳細…も、もとめてねーし…」

すると仲島がにやりと笑った。

「ふーん。俺が西山のことどんだけ好きかについての詳細は求めてないけど、俺に『新歓よりも俺を選べ』って迫ってはほしかったんだ。」

「はあぁっ⁈どっからそうなるんだよ‼」

「いや、さっき『俺のこと手放していいって思うのかよ』とか、『仲島の気持ちってそんなもんなのかよ』とか言っただろ。めちゃくちゃ迫ってほしがってんじゃん。せっかく西山が新入生ライフ楽しめるよう俺が気つかったってのにな。」

「ちっ、ちがっ…っておいっ!」

緑は突然ぎゅっーと仲島に抱きしめられた。

「西山、大好き。」

「……」

「言葉じゃ足りないからこうするんだな、みんな。これまで何度もそういうシーン自分で書いてきたくせに、今はじめて腑に落ちた。」

「……っつーかさ、なんで俺がレンジの前で踊ってんの知ってんの。」

「え、俺狸寝入りの達人だから。寝てると見せかけて俺が見てないときの西山がどんなんか観察してんの。」

「変態か。フツーにこえーよ。」

緑の首元に顎をのせてふっと笑った仲島の顔は、この上なく幸せそうだった。




 緑はあとになって、この時に仲島を抱きしめ返す勇気がなかったことを、内臓がよじれるほどに後悔することになる。
























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