【六】失恋こぶとりじいさん

 むかーし、あるところにほっぺたに大きなこぶのある、小太りなおじいさんが住んでいました。


 おじいさんが首を振るとほっぺのコブとお腹の贅肉も一緒にぶらぶら揺れます。

 おじいさんは「痩せないけん!」と言って山で踊ることにしました。

 踊っていると雨が降り出し、洞穴に逃げます。

 目が覚めると夜。外から賑やかな音楽と笑い声がします。

 外を見ると、美女たちが宴会の真っ最中でした。

 みんな楽しそうにお酒を飲んで歌ったり踊ったり。

 コブ付きの小太りなおじいさんは、楽しくなり美女の前で踊り出しました。 


 「きゃあ! 小太りなじじいは邪魔!」と言ってほっぺたのコブを掴みました。

 すると、おじいさんの大きなコブは美女につかまれたことで簡単に取れたとさ。

 

「エロじじい! 踊るな!」

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