【五】失恋ジャックとまめの木

 とある村にジャックという男の子と母親が住んでいた。

 牛のミルクが取れなくなって、ジャックは牛を売りに街に向かった。

 途中おじいさんが話しかけてくる。


「牛と豆つぶを交換しないか?」


 ジャックは渋ったが、おじいさんが言うにはこの豆を植えると、大空まで高く伸びる豆の木ができると言うので交換した。


 しかし家に戻ると母が「豆などいらない」と外に放り投げる。


 翌朝、ジャックは仰天。

 豆の木が大空まで天高く伸びていた。


 ジャックは食料を探しに豆の木に登る。

 雲の上に出たら、大きな屋敷があった。

 お腹が空いたので、屋敷に尋ねると大女が顔を出した。


 ジャックは何も言ってないのに大女が言う。


「ガキはキライ! 美青年がいい!」


 ジャックは豆の木から蹴落とされフラれた。


「なんでやねん!」


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