聖女の『幸せ』はどこにある?


人物を関係性で描く名手のモラハラ夫(王様)&肉親と争う聖女物語がキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

はい、どーもー!
スーダラでーす。
3日ほどお休み貰ってのレビュー後半戦でーす。

いやー休みの間中はね、ワイハに行ってました!

あ、勿論、イマジナリーな話ですよ?

気分だけはワイハに飛ばしてね、現実の肉体は畑でひたすら畝立てしてましたね。
マルチとかも張ったりね。
バチバチの肉体労働ですよ。
個人事業主の零細農家に、労働基準法とかそんなもん、カンケーありゃーせんから。

で、心はワイハに。肉体は畑に。そんでもって考える『脳ミソ』はってぇと、このレビューのことばっかり考えてました。

ホントに。
ずーっと考えてましたですよ。
まるで恋する乙女のようでございましたのよ。
うっふーん♡

いや、乙女がうっふーん♡てこたぁないと思いますが。

とにかく、まぁ、純情な乙女が性欲ドドンパ状態で「わぁあああああっ!!」って我を失っちゃうくらい頑張って考えてた! ってことですよ。そういうことにしといてくださいよこれ以上ツッコまないででもツッコんでうっふーん♡♡

……はい。
いつまでも人様の作品レビュー欄で恥と下ネタ晒してる場合じゃないので、やっていきましょ!

スーダラレビュー後半戦!
9本目の作品はコチラ!

メロウ+さんの作品

「記憶喪失で婚約破棄された聖女は隣国の王子に溺愛されます」

でぃぇ、ごじゃ、りま、す、うっふ〜ん♡

反省?
ナニソレ?
オイシイノ?

ハイハイハイハイ!
そんなことよりレビュー! レビュー!
あのね!
最初に言っときましょう。
この作品ね。
間違いなく面白い!
のですよ!

( ‘д‘⊂彡☆))Д´) スパーン!!

思わずビンタしちゃいましたよAAで。
それくらいに面白かったどすえ。
あっ。
なぜか語尾に京都人が!
ぶぶ漬け食いなはれ!!
あああ、もうダメだっ。
自分で自分が分からないのっ!
自分の気持ちがどうなってるのか、分かんないのぉ〜〜〜!! こんなの始めてぇええええ〜〜〜っ!! うぅっふぅ〜ん♡

……っていうような?

( ‘д‘⊂彡☆))Д´) スパーン!!
( ‘д‘⊂彡☆))Д´) スパーン!!

すいません。
己を落ち着かせるために2発入れときました。

ええと、なんでしたっけ?
ビットコインの今後をメタバース絡めてプロセスエコノミー的に語れば良いんでしたっけ?

ヤダッ!?
違うっ!
NO MORE 意識高い系!

ええとね。
急に戻ってきますけど、小説のハナシね。

作者様からは、企画のツイにカクヨムのURLをリプして頂いたので、そちらで読んでいたのですが、最新の62話(3/10現在)まで読み進めまして、続きが気になるなーって思ってたら、なんと『アルファポリスで7話先行』って記されてましてね。

オイオイオイ! 
そんなん読みに行くわっ! 
ってなりまして。

で、アルファポリスで公開されてる分、最新話まで全部読みましたってんですよ。
それもね、ぶっちゃけ1話目から最新話まで、3周しましたね。

ところでアルファポリスって、今まで覗いたことなかったんですけど、アレ、なんか、サイトのデザイン? 雰囲気? が、一昔前のMixiみたいですよね。あ、コレは完全な余談です。

で、作品ね。
面白いし、文章が読みやすいのね。

しかも毎回、1話あたり、1000文字とか1500文字でコンパクトにまとめてるのね。
コレ素直にスゲェわぁーって思った。

駄長文、本題入るまでに読む人を疲弊させちゃうスーダラさん雑文と比べたら、なんちゅう上品さか。

なんでそんなに文字数少なくて上手くまとめられるのさっ!? って、感動しちゃうレベルでしたものねっ!

でね。

メロウ+さんはね、この作者様はね、人物を『関係性』で描くのが上手いのですよなぁ。

んー。
どういったら伝わるか。
いや、まぁ、小説読んで貰ったら一発だけど。
ってことで、読んできてみんな!

……読んだ?
分かった?
じゃ、ハナシ進めるけど。

人物の『設定』とか『行動』とか『思想』みたいな単体で成立する特徴じゃなく、関係性で人物を描いているのな!

この人は、こういう人です! という直球表現ではなく、誰かと誰かが、互いに関係し合う中で、それが積み重なる内に自然と出来上がる役割分担、関係性、みたいなものをとても的確に描けていると言うか。

それは例えば……気弱な主人公の女性を、如何に気弱に、それとして描くか? という書き方ではなく、気弱な人の前に立ったら、それに相対した人はどんな態度を示すのか? という『受け』の描き方、とでも言いましょうか、そういう方法なのです。

ちょっと演劇のハナシになるけど。

よく、役者は自分がセリフを口にしている時じゃなく、相手役のセリフを聴いている、いわゆる『受け』になっている状態の時こそ、しっかり芝居をしろ! って言ったりするんですよね。

それはなんでかって言うと、セリフ口にしてる時は勝手に演じる気持ちが前に出るもんなんですが、相手のセリフを聴いている時は、その気持が薄くなってしまうからなんです(まぁ、素人演劇のハナシですが)。

で、そのことを理解して、聴いて、『受けて』いるときにこそしっかりと芝居を作れる役者が良い役者だ、ってハナシになるんですが、それに近いことをメロウ+さんは小説の中で登場人物にやらせている、というわけですな。

「私は気弱だから……」

と、セリフを口にさせるのでなく。
気の強い相手の前に立ったら、自然と俯き、目を逸らし、落ち着かない気持ちになる。どうして良いか分からなくなる……というような行動、心の描写を入れることで人物の特徴を際立たせている。

これは一例だけど、この作品の人物たちは、みなそのようにして重層的に描かれていると思うのね。

さらに加えて、作者様は『背景話』として、ちょこちょこ物語のバックグラウンドを加筆してゆくのがお好きなようで、この取り組みから見ても、人物を多元的に描く、捉えるという意識が強いのだと思うのですよ。

それが登場人物を魅力的にし、小説を面白くしている。

まーもー、人物を魅力的に書けてるなら、勝ったも同然ですよ。

はよ!
はよっ!
続き書いて!
この先どうなるか気になるからっ!
ってな感じです。

あ、さて。

ここまでは、どちらかと言うと小説の形式に関する話題でした。

が、ここからちょっと、内容について踏み込んでいきますね。って言っても、あらすじ的な事ではなくて、この作品に内包されているもの……。

いやいや!
違うなっ!
作品読んで、スーダラが勝手に【妄想】したことについてでやんす!

だもんでやすから、レビューとしては一旦、現場から撤退いたしやしょうか!

アデュー☆ ってな感じで!

あーうん。
この作品ね、ここまで、あらすじ的なことには一切触れてないけど、それはもう説明なんぞしなくても読みゃ分かるし面白いってのは間違いないから、読んでっ! で、人物の描き方とか、少ない文字数でキッチリ1話を成立させる手腕とか、レヴェル高けぇーから、読んだ方が良いよみんな!

じゃあの!
バッファファーイにゅーん♪

……………………………………………………………………………………………………………………………………………はい。

じゃっぁ、暑っっっ苦しい、ヲタク語りってヤツを始めていきましょーかね。

ま、とか言っても大した知見も無いんで、ただ妄想を垂れ流しちゃうだけなんですけどねそこんところは許してくだちゃいな(人様のレビュー欄ですることじゃないけどもう止められないっ!)。

よっこらせっとぉ!!
失礼して胡座かいちゃうよ。
あ、とりあえずお酒持って来て!
ビールで良いから!
なんかツマミも!
炙ったイカとか!
飲もっ!
ま、とりあえず飲んじゃお!
飲んで全てを酒の勢いってことにして、無責任に言い散らかしましょっ♪
放言しチャオッ♪
ただし、暴言はダメ✕
ゼッタイ!

あ、さて。

唐突なんですが、皆さん『渡る世間は鬼ばかり』ってドラマ覚えてます? 

木曜だか水曜の21〜22時台に、毎回、泉ピ○子が感情的にキィイイイイッ!! とかなってたあのドラマ。
オカンにTVを占領されてイライラした記憶ありません?

スーダラ、それにちょっとした思い出ありましてなぁ……。
いや、大学の卒論でね『渡る世間は鬼ばかり(以下、渡鬼)』と『スター・ウォーズ』を比較研究して論じた同期の奴がいたんですよ。

O君ってんですがね、これがまた悪人で……。

階段で後ろからそれと分からないように人を突き飛ばしておいて、すかさず前に回り込み「大丈夫ですか?」とかやって信用を得るという、まぁ、ガチでヤベー奴だったんですけども。

まぁ、彼の事はどこかでまたゆっくり語るとして。

その彼の卒論の中にですね、『渡鬼』の登場人物がなぜ「あんなに自分勝手で嫌な人間ばっかりになるのか?」「毎回コロコロと言うことを変えて、キャラが崩壊してるんじゃないか?」という問いに応えて、それは『他人の不幸が面白い』から、だと言ってたんですね。それをすごく覚えていて。

ええと、もうちょっと詳しく説明すると、渡鬼という作品の中では、常に、毎回、誰かと誰かの間で諍いが起こるんです。

それは嫁姑問題であったり、夫婦の問題であったり、親子のことであったり、それはもう多種多様に。
そして、前回の放送では、ある人物が味方側だったのに、その2〜3回後の放送になると敵側に回っている、なんてことがしょっちゅう発生してました。

問題は同時多発的にアチコチで発生し、その当事者である登場人物たちの主張も、しょっちゅうコロコロ変わる。

コレ、冷静に考えれば、登場人物みんな「統合失調でも起こしてるのか!?」とかツッコミたくなるところなんですが。
でもそうではなくて、それのお陰で、視聴者は毎回『楽しく修羅場を視聴できる』という『物語構造』なワケなんですね。

作者の橋田壽賀子先生は、それを分かってて、登場人物の主張をしょっちゅう変えさせているんだ、と、O君は言っていたのです!
あぁ長かった。

ここで見られるのは、登場人物のキャラの一貫性よりも、いかにして『毎回面白い修羅場を作り出すか?』ということの方が重要だという意識です。

なぜ、そんな無茶(物書き的には特に!)が、まかり通るのか? それは繰り返しになりますが『人の不幸は面白いから』なんです。

つまり、視聴者が『他人の不幸』を見たがっている、からなんですな。

一貫性のあるドラマよりも、ある意味でスラップスティック的な、ドタバタ【喜劇】。ただし、その喜劇のテーマは『他人の不幸』です。もっと正確に言えば『よその家の家庭内不和』ですね。

すっげぇ趣味悪っ!!
って思われそうですが、これが蠱惑的な面白さであることは、数字が証明しておりまして。

『渡鬼』の視聴率は平均で26%、最高だと34%にも達していたそうです。
この『他人の不幸』を眺める番組が、いかに沢山の支持を集めていたかが分かりますね。

えーらいこと長く説明しちまいましたが、じゃ、今回のメロウ+さんの作品と『渡鬼』とが構造似てるの? っていうと、別に似てはないんです。

似てないんかいぃいいいいいいいいーっ!?

えぇ、えぇ、ここまで長ったらしい説明を読んで下さった方々の、心のツッコミが聞こえてくるようですよ。

物語構造は似てないんてすけどね、人が、『他人の不幸を面白がる/見たがる』、という点について深堀りしておきたかった、と、そういうハナシなんですな、今回の作品を語る上で。

このレビュー読みに来て下さった方々なら、おそらく、ほとんどの方がTwitterやってると思うんですけども。

Twitterで、誰かの不幸話とか、リアルに即した辛い心情を吐露した呟きとか、よく目にしません? そしてついつい読んじゃったりしません? 
どういうキッカケか、おすすめツイートとかでTLに上がってきて。

『渡鬼』のTV放送は終わって久しいですが、ちょっと目を向ければ、ネットのそこら中に同じような『家庭不和』のハナシがゴロゴロしてる。

SNS発のエッセイマンガなんかでも、そういうのメチャクチャ増えましたよね?

でね。

そういった目で、脳で、今回の作品を読んじゃうと、色々と【妄想】が膨らんじゃったワケなんですヨ。

フェミーなハナシがしたいわけじゃないから、ただのノンポリ・ヲタクの戯言として読んでおくんなまっしー。

他人の不幸を気軽に手軽に楽しめちゃうっ♪
心痛めることも、責任を感じることもなく。

ただただ、画面の向こう側で、誰かが不幸になっている様を眺める、その『後ろめたくも、面白い』あの感覚。

この小説を読んでいて、その調子、そのトーンに、そういった感覚が沸き起こったのですよ。

いや、作者様がそれを意図してるとは到底思えないんだけど。でも意図はしてないけど、そういった感覚を覚えちゃう。ビクンビクン

それはつまり、それだけ上手く物語が紡がれている、ということでもあると思うのな。
Twitterで流れてくる他人の不幸話も、よくRTされて、万単位でイイネもついているようなものは、有無を言わさぬ【文章力】があるものなのよね。

とにかくスーダラは、この作品を最初に読み始めた時からなんか予感がしてて、繰り返し読んでみて、それが確定的な感覚になっていったのです。

他人の不幸は、面白い。

で、よ。
ようやく、こっから本題ね。

スーダラね、メロウ+さんのこの作品をね、日本の古い制度・慣習としての「家と嫁」、その中で如何に女性が大変か……っていうような文脈で読んじゃったりしたんですのよ、ええ。

いや、この読み方が正しいとは全くもって言えないと思うけれどね。でもなんかねぇ、内容もそうなんだけど、語りのトーン的にもちょいと『通じるもの』があるなと思っちゃいましてねぇ。

でも、もう一回断っておきますけど、これらはスーダラの勝手な【妄想】だからね。
作品読んで、こういうふうに連想・妄想膨らんだー。へー、そーゆー風に、スーダラみたいな性癖歪んだ人は読むんだー程度に思ってくだちぇ。

でね。

主人公=DVな環境に置かれている嫁さん、もしくは、婚姻によって望まぬ環境に押し込められている女性、そこからの逃亡劇、としてこの作品を眺めて見たわけです。

物語的には追放なんだけど、構図としてはモラハラDV夫&義実家的牢獄から逃げ出したように見えたわけな。

近頃Twitterでよく見るでしょ?
そういうツイート発のエッセイマンガとか。

試しに『クソ義母』『クソ義実家』『モラ夫』ってワードでTwitter検索かけてみて。
ボロッボロ出てくるから。

ちなみに『義実家』ってさ。

意味的には『義理の実家』ってのを縮めたんだろうけど、音的に『義実(ぎじ)』と『疑似(ぎじ)』が同じで。
疑似=ぎじ。
本物ではないんだけど、見かけがよく似ていて区別がつけにくいこと、っなってて。
要するに自分にとって、似て入るけど『本物でない偽物』、出来れば関わりたくねぇ! ってニュアンスだよね。

それで、この作品の主人公聖女クラリッサは、12歳の時から7年間、ずーーっと王様との『婚姻』を理由に、星の塔っつう義実家的『女の牢獄』に軟禁状態だったのですわ。 

朝夕祈って、あとは一切合切放置。

もし主人公聖女が、スマホを手にしていて、祈ってる時間以外はずーっとTwitterやってるツイ廃だったら、いったいどんな呟きを吐き出してたのか、めっちゃ興味あるわっ!

星の塔、寒い、なう。
暗い、なう。
1人寂しい、なう。
逃げ出したい、なう。
侍女ムカつく、なう。
あああああああっ、なう。

とか言ってるのはまだマシで……。

もう無理。
マジで鬱。
祈りとかマジ意味わからん。
なんで私がお前らのために祈らなアカンねん?
こういう聖女制度って、この国から無くなれば良いのにっ!
#モラ夫(王様www)
#誰も助けてくれない
#NOMORE聖女

とか、ハッシュタグつけてバズってたかも知れん!

とかくまぁ、この聖女の『祈り』による多大なる恩恵を、搾取されるだけ搾取されて、自身は全く自由も救いも無い構図。

なんか……義実家で半奴隷化しているお嫁さんと同じっちゅうか。または座敷牢に閉じ込められた座敷童子と同じっちゅうか(うしおととらのアレね)。

この主人公は性的には搾取されないんだけど、その能力による『成果』は丸々搾取されてるのね。誰にも労われることすらなく。

しかもTwitterさえも出来ずにだよ!

それも問題が発生していなければ、一生に渡って軟禁ぶちかまされるところだったわけよ!
じんけーん!
じんけぇええーん! よwww

まぁ、実際は問題発生して、主人公が聖女のお役御免となるところから物語が始まるんだけどね。

自分の旦那(王様)と実妹がうっふんあっはん♡ビクンビクンと寝てて、なんかよく分からない理由で急にキレたモラ夫王様にモノ投げつけられて、アタマにカツーン! って当たって記憶喪失になる、って、書いててマジで酷い目にあってんな主人公!

で、よ!

追放された先で、新たなイケメンに出会うわけね、主人公聖女は。
タイトル通りの、溺愛系イケメン隣国王子様のご登場でござるぅうううっ!

な、ん、だ、け、ど。

それで、あっさりと主人公が溺愛されて幸せになるのか? つったら、そうは問屋が卸さないって感じで。

基本的に隣国王子は良い奴だと思うのだけど、ちょっと油断ならないところもあるように思えてね……。

それは、物語で語られる『秘めた思惑』みたいなことじゃなくて、なんちゅうかなぁ……これもスーダラのド勝手な【妄想】なんだけど、このイケメン王子もねぇ……1つ間違えば『モラハラ夫』に化けそうな気がしてならないんだよねぇ……。

というのもね、ハッキリと聖女と王子が互いの恋を意識しだした頃にね、隣国王子は

「俺はきみと正式に結婚するまで、きみの身体には触れない」(51話から引用)

って、のたまうのよ。

コレ一見、とても誠実そうに思える言葉でもあるんだけど。今日的には、けっこう危うくねぇかな? って思うのな。

ここで『婚姻関係』を持ち出してくるあたり、ちょーっと面白いなーって。

聖女様って、元の婚姻関係で、元のモラハラ王様との関係で幸せになれなかったから、王子様のとこに来たわけで。

なのに『婚姻』をゴールに設定したハナシをする王子様のデリカシーって、コレ、ちょっ、大丈夫かな? って。

愛し合う2人は『結婚』することが当たり前で(時代設定的なものもあるだろうけど)、そこに付随してくるであろう諸々の問題(特に女性側の負担)は棚上げにしてる。
いや、もしかしたら、そもそも王子様にはそんな『女性的』問題なんか、それ自体が見えないのかも知れないね。

だから『婚姻』から逃げてきた聖女に、躊躇うことなく、むしろ自分からの『最上の贈物』として、新たな『婚姻』を差し出してみせる。
それ以外の、男女関係の、別の、『良い感じになる可能性』ってのは発想そのものが持ち得ない、そういう王子の、婚姻ありきマインドね。

婚姻から離れたところで、別の在り方による幸せ、じゃなくて、Aという婚姻からBという婚姻へのスライド。
どーしても婚姻と幸せは不可分なものなのか? 
っていうか、クラリッサ、アンタ、結婚(婚約)に懲りてないのかいっ!? っていうね。

そんでもってさぁ……。
王子様さぁ……
彼、きっかけ1つでモラ夫一直線にならん?

もしもさ。
もしもよ?

主人公聖女がウッカリと『他の男と寝ちゃった! てへっ♪』なんてことになったら……

隣国王子、烈火の如くバチキレたりするのだろうねぇ……。いや、手こそ出さないだろうけど、メンタルめっちゃ責め立ててきたり。

溺愛、は、それが裏返った場合、とんでもない強度の憎悪へと変わり得ない?

……おおお。
怖ぇwww

それに隣国王子の実母様もなんか怖い人なんだよねぇ……結婚する前から、クラリッサと義母様の間でもう争いが勃発しそうな雰囲気だったし……嫁姑戦争待ったナシでしょ。

家の呪い。
家族の呪い。
婚姻の呪い。
そして、愛、という呪い。

何百年も前から、繰り返されてきた、ありふれた話。それでもまた、男と女は出会って、『どうにかなろう』としてしまう。自分と、この運命の人とだけは、他の凡百のカップルとは違って、きっと上手くいくと信じて。

女の牢獄からの脱出、そして反撃(復讐)、その先に、主人公の『幸せ』はあるのか? タイトルに『溺愛』とあるので、きっとその通りに愛されるのだろうけれど……主人公聖女クラリッサは、その愛に、愛され方に、幸せを感じ続けることが可能なのだろうか?

ちなみに、件の51話の1つ前の50話でさ。

主人公の聖女様、ムカつく義実家の井戸に毒物を投げ込んで義家族皆殺しを画策する鬼嫁よろしく、王城の井戸という井戸に、『とあるヤベーモノ』を、投げ込ませてるんだよね。

なかなか主人公もヤラれるだけじゃないっていうwww そんでもって、やっぱり、この作品の登場人物たちの『発想』が不穏で面白くて目が離せないのな。

さぁさぁさぁ!
主人公の、クラリッサの『幸せ』は?
明日はどっちだ!?

作者様がどのような結末を描くのか?
とてもとてもとても楽しみな作品でありますぜ。

頑張れクラリッサ!
頑張れメロウ+さん!

ってなところで。
語りたい事をわーっと語りたいだけ語ったので、終わろうかなっ♪

じゃ、後は好き勝手語った責任とって切腹するね!

切腹!
くぱぁっ♡

その他のおすすめレビュー

第八のコジカさんの他のおすすめレビュー106