『せんせい』は本物を見せてくれたから。

芸術が人に及ぼす影響がいかに大きく、医学の領域を超越して人を救う可能性を秘めているのかを示してくれました。

とは言え、おそらく芸術だけでは足りず。
かと言い、おそらく言葉だけでも足りず。

絵を描く人——芸術家、或いは創作家というのは、こうあるべきであろうと私は思いました。
人に寄り添い、人に誠実で、思いを伝えることを忘れない。
だからこそ、『せんせい』が筆に乗せた思いは、人を救ったのだと思いました。

やおら蕾綻ぶような、とても美しい恋愛でありました。
現在、1月も末。そろそろ北風の裾にも春の香りが乗ってくる頃でしょう。そんな今、読んでほしい作品です。

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