第2話

受験生の僕は毎日放課後に高校近くの図書館で勉強をしていた。鬼井が落ち込んでいた日も友達と一緒に図書館に歩いて行った。図書館の中はいつも受験生やテスト前の高校生で溢れていて緊張感はあるが毎日のことなので慣れた感じで空いた席に座って勉強の準備をする。僕の集中力は2時間くらいしか持たないので休憩がてら図書館近くのスーパーに一人で静かに向かった。スーパーで菓子パンの棚と睨めっこしているとLINEが入っていた。花岡さんからだ。花岡さんとは一度も関わったことがなかったがLINEの内容からどうして僕に連絡をくれたのか察した。

花岡「今日の鬼井なんかあった?」

鬼井が花岡さんのことを好きだったことは本人からよく聞いていた。そして鬼井が花岡さんにねちねちアピールをしているのも知っていた。花岡さんは鬼井が僕に相談していることを知っているようだ。

こう「いや、何にも知らないけど元気なかったよね」

花岡「だよね笑」

花岡「なんか私にLINEで吉田と会ってたことで すごい言われるんだけど笑」

こう「どゆこと?笑」

花岡「嫉妬?みたいな感じですごい言われる」

僕は鬼井に対して違和感しか感じなかった。二人はまだ付き合ってないし、ただの鬼井の片想いの関係でしかない。きもい。鬼井は高校2年の頃に浮気が原因で学年の中で少し有名人になった。このことがあってから花岡さんと鬼井についてLINEすることになっていった。

薄々気付いていたが鬼井のねちねちした行動が目立ってきた。花岡さんは優しいから鬼井を断れなくていやいや対応していた。しかしLINEも最初はそのことについて話していたが一つの話題がずっと続くこともなく、だんだん僕の話になって言った。

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純愛か、メンヘラか @kou819

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