小泉転生〜最強政治家が異世界で領地運営!?チートスキル「小泉構文」で異世界のトップに成り上がる〜

くりぽんず

第1話 転生

私は小泉進次郎。内閣総理大臣だ。

「遂に、この時が来たのか…」

けたたましい歓声と祝福の音楽の中、小さな声でぽつりと呟いた。


私は今、全世界の温室効果ガスの削減に貢献したと讃えられ、「世界合計温室効果ガス46%削減記念パレード」の主役として参加している。

「ここまでこれたのは父と母、そして国民と私自身の努力の成果だな…」

再び小さな声でぽつりと呟やき、雲一つない青空を見ながら過去のことを思い出す。


高校時代に野球に打ち込んだ事

帝王学を学んだ事

初めて当選したときの事

cop25で化石賞をもらった事

美味しいステーキを食べた事

2030年までに温室効果ガス46%削減した事

内閣総理大臣になった時の事

北方領土を全て取り返した事…

私が今までしてきた偉業を民衆たちの歓声を聞きながら思い出し、幸福感に浸っているその時。


「「「パァン!」」」


突然辺り一帯に無慈悲な破裂音が響く。

そして………私の腹部を銃弾が貫いた。

あまりにも唐突に起こったことに私は頭が回らなかった。しかし、頭は回らずとも感覚はある。痛い、苦しい、熱い…私はその痛みで少し冷静になり、腹部の傷を確認する。

出血が止まらない、何とか止めようと手で押さえるが一向に止まる気配はない。

そして私は直感した………自身の死を

「こ……ずみ…うり…こ…い……そ…り…」

私の名前を呼ぶ声がかすかに聞こえる…

だんだん力も抜けてきて頭も回らな……

「ね……み…」

「ねえ…み…」

「ねえ君!」

突然耳元で大きな声で叫ばれて意識が戻り

目をゆっくりと開ける、するとそこには…

さらさらとした緑色の髪で、とても長い耳をたずさえた小柄な少女が立っていた。

何処かで見たような顔だが…


「こんな森の中で倒れてどうしたの?

 大丈夫?行き倒れ?奴隷?」


まだ声変わりもしていなさそうな高い声で私に話しかけてくる。森の中?私はさっきまでパレードの真っ最中だったと言うのに、

辺りを見渡してみるとそこには…

見たこともない木々や花が広がっていた。

紫色の木やいくつもの棘がついている花…



「「此処はいったい何処なんだ?!」」













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