傘を差した日は、耳を澄ませてみてください。

雨が降り始めた帰り道、転校生を見かけた主人公。
見ていると彼女は、広げた傘を上げたり下げたりしている。
奇妙な行動を尋ねてみれば、
「雨の音、聞いとった」

悪天候は鬱陶しく、傘を差すのは煩わしい。
だけど、ほんの少し耳を澄ませてみるだけで、憂鬱な気分が違うものになるかもしれません。

瑞々しい会話と場面の中に、自然の素晴らしさを感じる。そんな作品です。