夜は長い。西暦2041年、シンギュラリティが近づき将来への不安に眠れぬ我が子へ母の読み聞かせ。犯罪防止への注釈、LGBTに配慮、暴力行為に対する条例規制……おとぎ話は時代とともにその内容を変化していくものであるが、とうとう令和さえ過ぎ去ったであろう未来の桃太郎は数々の表現規制によってそのあり方そのものを問われているような気がしないこともないようなそうでもないような。桃太郎がナチュラルに鬼畜な犯罪行為に手を染めているのは内緒。非常食だから。仕方ないね。あなたは物語の終わりに日本の新時代を見ることになるだろう。
眠れない子どもにお話をきかせてあげる……うーん。ネタバレしないように書くとこの作品の魅力が伝わりませんね。自分は本編を読んで「アップテンポな漫才だ(だけどツッコミは冷静という矛盾)」と思いました。ツッコミの知能の高さに感心していたのですが……あー、なるほどね。
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