人は皆、孤独に苛まれるものですね。ご縁とひとえにいい、本質から目を逸らしがちです。気付いたことで変われる。誰もが知り、簡単と疎かにしてしまう営み。そしてそこにある小さな幸せ。きっとそれが、神様からのご褒美なのでしょうね。心温まる作品に出会えました。有難う御座いました。そしてお互いに頑張りましょう。 うさぎ赤瞳 敬具
とても優しく、じんわりと胸が温まる作品です。どんなに辛い時でもほんの少し周りを見回せば、世界には何気ない優しさが溢れているのですよね!小さな幸せ一つ一つを糧にして、明日からも頑張りたいと思わせてくれる物語でした。
つつましい生活をする中で、こみあげてくる不安と葛藤を抱えていた主人公の男性が、ある日小さな訪問者と出会い、ささやかな『明日への糧』に気づく物語。読み終えた後に、ほっとするような優しい雰囲気の短編です。
作者様の人柄を表したようなストーリー。初めに、今の現実と疑問をなげかけ、通ううどん屋さんや、優馬君というお隣に住む男の子を通し、そうだ!人にはこんな優しい気遣いができるんだと改めて感じさせて下さいました。短編の中には、たっぷりの優しさが詰まっています!是非とも目に止めて頂きたい作品です。
つらい局面を支えてくれたのは、ほんの少しの優しさと出会い。体も心もあたたまるような。うどんのあたたかさに、人との出会いに、世の中、捨てたもんじゃないなという気持ちになります。何もかもが上手くいく訳じゃないけれど、まだ頑張れる気持ちをくれるお話でした。
たった4話、軽い気持ちで読み始めましたが、丁寧な描写にあっという間に引き込まれました。リストラされた主人公視点で描かれたちょっとした日常からの糧に、読んでいるこちらが力をもらえます。会社に逆らえない日本人らしい主人公の姿、だけどそんな自己主張の強くない、柔らかい人柄だからこその3話4話なのでしょう。本当に素敵なお話です、ちょっと疲れたときに是非読んでほしい作品です。そして最後に。うどん食べたい!!!
いつもと変わらない日常の中に、ふと出会う一瞬の安らぎ。ふとしたことから得られる人と人のつながり。自分もまだ、この世界の一員なんだと安堵させられる瞬間。そんなことを思い起こさせてくれます。ありがとうございました。
日常の光景が丁寧に描かれています。描き手の視点が温かい。前向きな気持ちになりました!
どこかにある日常が丁寧に描かれています。読んでいくうちに、物語の中の町を自分も歩いているかのような感覚に陥りました。物寂しくなる冬の情景の中で、温かく、確かなものがそこにあり、これさえあれば、日本もまだまだ大丈夫だ、読んだ私もきっと大丈夫だ、そう思えるお話でした。うどん、食べたくなりましたw
文章に無駄がなく、一言一言をかみしめるように読めます。読んだあとに、自分もなにか良いことをしてみたい、そんな気持ちになりました。ありがとうございます。そして、うどんが食べたい‼
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(220文字)
世の中暗いニュースばかりだ。景気も悪い。だが、そんな世の中でも明日もう一日頑張ろう、もうちょっとだけやってみよう、世の中捨てたもんじゃない、そう思わせてくれる食べ物がある。それがこの作品に登場する料理だ。それは高級な料理や珍しい食材ではないありきたりな大衆店のうどんや市販のルーを使ったカレーだ。だが、読んだ人はその味や食べている時の周囲の空気まではっきりと想像できて、きっと少しだけ元気になれる。本当の意味で一番多くの人を元気づけられる料理と小説だと思う。