こんなうどんやカレーがあれば世の中捨てたもんじゃない。

世の中暗いニュースばかりだ。景気も悪い。
だが、そんな世の中でも明日もう一日頑張ろう、もうちょっとだけやってみよう、世の中捨てたもんじゃない、そう思わせてくれる食べ物がある。
それがこの作品に登場する料理だ。
それは高級な料理や珍しい食材ではないありきたりな大衆店のうどんや市販のルーを使ったカレーだ。
だが、読んだ人はその味や食べている時の周囲の空気まではっきりと想像できて、きっと少しだけ元気になれる。
本当の意味で一番多くの人を元気づけられる料理と小説だと思う。

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