過去の呪いの藁人形は、現代では呪いのアプリへと進化する

昔・人を呪うといえば、藁人形。そう、丑の刻参りに、木に呪う相手の藁人形に釘を打ち付ける呪術。しかし、現代では人を呪うのは、スマホ内に潜むアプリ。呪いのアプリに進化していた。

 知らないうちに、自分のスマホにインストールされて、しかも14日後に死ぬなんて……誰が?一体何の目的をもって、このような事をするのか?そして、呪いのアプリの中から生まれて来る、呪いの子供の示唆する内容とは?……

 やがて、創造主である謎の人物・幻人が浮かび上がる。幻人の正体とは一体誰なのか?心に闇を抱え込む人達の、恨み、悲しみ、嘆きが読者に伝わってくる。

 呪いに掛かった者達の人間関係が複雑で、裏切りによって混乱に拍車が掛かる。人間不信が交錯されていく。

 次第に追い詰められていく人達の運命は……


 読後、自分のスマホに呪いのアプリがインストールされていないか、確認した方がいいでしょう。

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