人が動き、歴史が生まれる

 姉の病気を治す薬が欲しい少年とその親友だが、それを求めて別の星を渡る前に、この星域では開戦宣言が行われてしまっていた。資金もツテもなく、途方に暮れる少年たちの前に、銀河鉄道が現れる。
 宇宙に進出した人類が送る、スペースオペラ巨編。争いや利権や因縁など、ねばついたものが絡みながらも、最後までハラハラドキドキさせられます。
 手を取り合ったり戦ったり、我々人類は、呆れるほどそんなことを繰り返してきました。しかし、果ての無い歴史を作り続けているのは、個々の揺ぎ無い信念なのだと、そんな熱い思いを受け取りました。

その他のおすすめレビュー

夢月七海さんの他のおすすめレビュー676