12時発、1時着。 ~銀河鉄道と、そしてゼピュロス星域会戦~

作者 四谷軒

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★★★ Excellent!!!

 銀河鉄道の夜から、お話は始まります。

 ジョバンニも鉄郎君も出てきませんが、どうしても旅立たなければいけない、少年達。彼らを導く(?)トボけた車掌。
 実はただの車掌ではなく、大いなる陰謀の主導者なのですが、悪役になりきれない人でした。一体どのようなお話になるのでしょうか?

 あっという間に読み終えて、お替わりが欲しくなるスペースファンタジです。

★★★ Excellent!!!

 本作はタグに架空歴史とある通り、未来の「歴史」を扱ったSF作品です。

 私も現在、架空の歴史小説を書いており、また、自主企画を主催して、さいきん、架空の歴史を扱った作品を三十以上よみました。
 その観点から、この作品の小説概要に書かれた「作品紹介」欄について、書いていきたいと思います。

 自分で書いていて思ったのですが、架空の歴史を扱った小説の「作品紹介」は実に書きづらい。
 短ければ何を言っているのかわからないし、長ければ読んでもらえない。
 その点、本作の「作品紹介」は、作品世界を手短に、しかも読者にうまく説明できていると思います。それはつまり、作者が作品世界をちゃんと把握できている可能性が高いということでもあります。
 「作品紹介」欄は、作品の顔です。みなさん、参考にされてみてはいかがでしょうか?

 「作品紹介」欄(と第一話)を読んでいて、とくに、私が感心したのは、以下二点です。

 ひとつ目は、登場人物の紹介文です。
 多くの方が意識していないと思うのですが、登場人物の紹介も、作品の一部です。読みやすく、おもしろくなければなりません。そうでなければ、そこで読むのをやめてしまう人も多いでしょう。
 その点で、この作品の人物紹介は、手短かつ興味を引き立てる内容になっています。
 個人的に私が興味を惹かれたのは、主人公たちの実名の記載がなく、綽名だけのところです。
 作者には別の意図があるのでしょうが、登場人物の実名を隠し、綽名だけで話を進めるのは、日本文学の王道のひとつです。
 源氏物語はほぼ全員、実名が書かれていません。漱石の「猫」や「坊ちゃん」もそうです。
 私はその王道の流れを、人物紹介の箇所で勝手に感じて、「これはおもしろそうな作品だ」と思いました。

 ふたつ目は、ネーミングセンスです。
 作品を書いてみるとわかるのですが、カタカナの固有名詞は、使い… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

とっつきやすく、手頃なボリュームの歴史ものを多数公開されている四谷軒様。

遂にやってしまいました。もしインタビューを受けたら、「そういう事をする人には見えなかった」とコメントしたいと思います。

今作は遠い未来を舞台にした、SFになるのでしょうか。でも、未来もいつかは現在になり、過去になるのですよね。やっぱり歴史ものなのかとも。

過去作品で多くの人が知っている史実や資料にアレンジを加えておられるように、今作も読者をニヤリとさせる「四谷軒風味」に仕上げてくれる筈。

エンディングまできっちり見せてくれる作者様だからこそ、私もフライング気味のレビューを書ける訳です。今作も更新を楽しみに待ちたいと思います。